知人の社長様へインタビューをさせていただく「蹞訪」 第8回です。
第1回の「乳菓子屋株式会社 佐藤 憲史郎さん」はこちらから
第2回の「株式会社TAS ART 田崎 新二さん」はこちらから
第3回の「株式会社マスナガ 森 弘国さん」はこちらから
第4回の「株式会社アセット 國元 祐介さん」はこちらから
第5回の「ベトナムトレーディング株式会社 澤村 友里さん」はこちらから
第6回の「有限会社all-get 友口 賀南子さん」はこちらから
第7回の「鈴木電設株式会社 鈴木 健太さん」はこちらから
第8回の「株式会社CommuniT 金子 祐徳さん」はこちらから
「この人の話を聞いてみたい」と思った社長さんへ色々と質問をぶつけさせてもらい、そこから学びを得ていく企画「蹞訪」(きほう)。当社の企業理念でもある「蹞」(ひとあし)は、そういう小さな1歩を大事にしようという想いがありますので、「どうやって事業を成長させたか」というサクセスストーリーよりも、「明日からこれを自社でもやってみよう」と思える取り組みにフォーカスした記事にしていきたいと思います。
第9回目のゲストは、、、
第9回目には、タケモトデンキ株式会社 代表取締役 竹本 雄一さんにご登場いただきました。

<企業概要>
熊本市北区楡木を拠点に、太陽光や蓄電池の販売をメインとした“電気事業”と、House Doにフランチャイズ加盟されている“不動産事業”を行う会社です。近年では民泊事業や高齢者のみまもりサービスなどを展開されています。2001年に「タケモト電気」という屋号で個人事業として創業され、2012年に法人化されました。『社員笑顔第一の経営でお客様と社会に貢献し続ける』を経営理念に、事業の拡大を続けられています。
<従業員数>
タケモトデンキ株式会社
役員 2名
社員 12名
パート 1名
<岡村との関係>
既に紹介させてもらいました、佐藤さん、田崎さん、國元さん、弊社取締役の溝口が同い年ということもあり、話を聞くことは多かったのですが、私とは「熊本イノベーションベース(KUIB)」でご縁がありました。 私が2026年の9月(第9期)からKUIBの会長をやらせていただくのですが、竹本さんが副会長として二人三脚で頑張っていく、という関係性でもあります。 実はこのインタビューの後、KUIB第9期の運営委員会のキックオフMTGがありまして、一緒に移動することになっています笑
お題:社員の採用に関して取り組んでいること
まずは創業の経緯や現在の事業についてお聞かせください。
竹本 「高校を卒業した後、5年間は働いて2001年に「タケモト電気」を個人事業として創業しました。当時は電気工事業で、下請けがメインでした。 2012年12月に法人化したのですが、そのくらいから下請け脱却の為に太陽光の事業を開始しました。 ずっとBtoBがメインでしたが、転機となったのはいわゆる「九電ショック」でした。このタイミングでBtoCの販路開拓にも取り組みました。不動産事業を開始したのは2020年からですね。不動産のノウハウが無かったのでHouse Doに加盟しました。」
岡村 「創業後は順調でした?」
竹本 「創業してからは比較的順調でした。最初は1人でやっていましたし、2人目として雇用したのも弟だったので、10年くらいは社員も3~4人でしたし、全員が職人だったので右肩上がりで業績は伸びていきました。 しかし法人化したタイミングくらいでリーマンショックの影響が遅れてやってきて、売上も下がっていきました。 下請け脱却を目指して『下請けしません!』と宣言したのはいいものの、直接の発注も取れず、『あいつは頭がおかしくなった』と言われました 笑」
岡村 「そこから、どうやって事業を展開したんですか?」
竹本 「エンドユーザー向けにコンセントの増設やエアコン工事などの電気工事をやりましたが、食ってはいけませんでしたね。 何が売れるかを考えて、太陽光の販売をやることに決めました。 これは上手くいって太陽光バブルもあったので売上は2.5倍くらいに増えましたが、利益が全然残りませんでした。本当に、何も知らなかったし、勉強もしていなかったので、これは過去イチの失敗です、、、」
岡村 「そこからは、勉強したりされたんですか?」
竹本 「経営や会計の勉強をしましたね。あとは九電ショックが来ることは分かっていたので、何か対策をしないといけないと思って、住宅用の太陽光にシフトチェンジしました。 前もって準備をしていたつもりでしたが、思ったより集客が難しかったですね。 そのタイミングで熊本イノベーションベース(当時:熊本創生企業家ネットワーク)に入会して、メンタリングを受けました。そこでのアドバイスもあって、House Doのフランチャイズに加盟することに決めました。」
将来のビジョンをお聞かせください。
竹本 「現在の拠点で15人というのはスペース的には限界があるので、移転して30人くらいの規模にはしたいと思っています。 その為には地域に特化して「エネルギーリフォーム×中古物件」で事業を展開する予定です。 できれば自社が取り扱った物件で『電気代のかからない地域』を作ってみたいですね。 リフォーム(建築)部分から手掛けるようになっていけたら最高です」
岡村 「いいですね! それに向けた課題ってありますか?」
竹本 「事業を成長させるためにはもちろん売上も必要ですが、求人ですかね。 現在、働く13人の社員・パートは、ほとんど紹介で入社しています。 営業や職人に関しては求人を出してもあまり応募がないので、採用ができるか?という不安はありますね。」
「求人が課題」ということで、『採用』という観点からお話を聞かせてください。
竹本 「2人目に弟を採用したところまでは話した通りですが、そこから不動産事業を始めるまでは6~7人くらいでした。 事務や経理をやっていた妻に不動産事業の責任者をお願いしました。同じタイミングで、社員を雇用しました。 不動産事業を始めた2020年から2026年までに一気に現在の規模まで社員が増えました。」
岡村 「6年で6~7人くらいから15人まで! 僕からしたら急成長です。すごい。 ちなみに採用基準みたいなのってあるんですか?」
竹本 「個人事業時代から、来る人は拒まずで採用してきました。うちを選んでくれた時点で『めっちゃ、いい人!』ってなってしまうので、誰かと一緒に面接をするようにしています 笑」
「失敗のシェア」と「成功のシェア」
岡村 「雇ったけど辞めた人っていますか?」
竹本 「私と妻を除いてのうち現在13名ですが、同じ数くらいは辞めていますね。 『適所適材』で考えることが出来ていなかったことが失敗要因かなと思います。 採用時点でやって欲しい業務があって募集をかけるのですが、こちらが求めていることと、本人の能力にミスマッチが起きていたことです。 逆に、会社の雰囲気に合わないで辞めていったパターンは少ないかもしれないです。 男女比が半々くらいなので空気感が優しいんじゃないかなと思います」
岡村 「裏を返せば、半分は今も働き続けています。 採用の世界では打率5割は成功とか上手くいっていると言っていい数字だと思いますが、何が成功の要因だと思いますか?」
竹本 「最近は定着率が良いです。以前はすぐ辞めるような人も雇用してしまっていたのですが、現在はそんなこともないです。 電気と不動産の事業を別々の拠点でやっていたのですが、拠点を1つにして、電気と不動産の部門間にあった物理的な壁を無くしたことも大きいと思います。自然と部署間を越えて会話が増えたんじゃないでしょうか。」
岡村 「採用選考のプロセスはどうなってますか?」
竹本 「まずは募集職種の社員がカジュアル面談を行います。その時に自社の会社説明を行い、応募者とのコミュニケーションを取ります。 その後、弊社への応募をする場合のみ履歴書を送ってもらうようにしています。 今まで新卒は採用しておらず中途採用のみでしたが、職務経歴書は本人が出してくる場合は見るようにしていますが、提出は必須にはしていません。 応募書類を私が確認し、募集職種の社員と私で面接を行います。 そこで採用するかの判断を行います。」
岡村 「書類選考で見るところや、面接の際に聞くこと、採用基準などはありますか?」
竹本 「弊社に応募してくれている時点で『めっちゃ、いい人!!』と思ってしまうので、社員と一緒に判断するようにしています。 面接で聞くことは箇条書きにしてまとめてはいますが、採用基準として言語化・明文化は出来てないですね。でも、弊社の雰囲気に合うかどうかは見るようにしています。」
熊本マーケティング研究所に対して一言頂きました。
岡村 「では、最後に何か弊社に一言いただければと思います。」
竹本 「」
岡村 「」
感想
一言で表現すると、『感覚派』というのが竹本さんを表すのにピッタリかもしれません。ですが、「自社の雰囲気に合う人かどうか」という基準で選んでいるからこそ、会社の雰囲気に合わないで辞めていったパターンが少ないのだと思いました。
弊社のInMarkでは採用のミスマッチを防ぐべく、採用基準の言語化や、採用選考のプロセス作りなどの採用に関する社内の制度設計から、求人募集のアウターマーケティングまでをサポートをさせていただいています。 もしこのブログを読んでいる方で、興味がある方はご連絡ください。しっかりと壁打ち相手になりながらサポートさせて頂きます。
この後に開催されたKUIB第9期の運営委員会のキックオフMTGが終わった後、二次会までしっかり行きまして、この日は合計8時間くらい一緒にいました笑 そんな会長・副会長コンビで頑張ってKUIBを盛り上げていきたいと思います。 竹本さん、ありがとうございました。