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経営者にとって「投資」とは?新人経営者が知っておくべき経営者の基本【投資編】

経営者にとっての投資とは?

“投資”と聞いてどんな印象を持つでしょうか?“株式投資”などが頭に浮かんだ方も多いのではないかと思います。

しかし、経営者にとっての「投資」は、すこし意味合いが異なります。はじめに、経営者にとっての「投資」の概念についてお話していきます。

投資とは経営資源を投じてリターンを得ること

経営者にとっての「投資」とは、「経営資源」を投じて「リターン」を得ることです。

経営資源とは、ヒト・モノ・カネ・時間などを指します。以下で簡単にご説明します。

  • ヒト(人的資源):ヒトは、会社で働く社員の能力・スキルなどの資源を指します。
  • モノ(物的資源):モノは、会社の設備や技術、土地(立地)などをの資源を指します。
  • カネ(財務資源):カネは、会社の金銭的な資源を指します。
  • 時間:時間は、会社の従業員や経営者自身の時間のことを指します。

 

なお、上記は基本的な経営資源ですが、「情報」や「組織」、「戦略」などを経営資源として捉える経営者・企業も存在します。

経営者にとっての「投資」は、上記のような経営資源を投じて、利益(リターン)を得ることにあります。その繰り返しが「経営」です。

経営者にとっては一挙手一投足が“投資”

会社員をやっていると、自分が働いた“時間(資源)”に対して、どのくらいの“利益(リターン)”があるのかについて、本気で考えている人は少ないかも知れません。

しかし、1人の経営者として会社を経営していくのであれば、会社員時代とは考え方を大きく変える必要があります。先ほど経営資源のところでお話したように、経営者にとっては“時間”も大切な経営資源のひとつです。

経営者になったからには、自分の一挙手一投足が“投資”なのだと捉え、一挙手一投足に“利益(リターン)”を求めていく思考が大切になります。

投資に対してリターンを得られているか見極めることが重要

「投資」は、投じた資源に対して、相応の“利益(リターン)”を得られているかが重要です。投じた資源に対して得られるリターンが少なければ、投資は失敗になってしまいます。

経営者として投資を行う場合は、経営資源を投じる前に、投資成功となる“利益(リターン)”の目標値をあらかじめ決めておくことが大切です。

そして、「その投資が成功だったのか失敗だったのか」をその都度しっかり反省し、もし投資が失敗だったなら、失敗した原因はなんだったのかを考察することがとても重要です。

「ただ資源を投じること」が投資ではありません。投じた資源に見合うだけの“利益(リターン)”を得ることが、経営者の「投資」における最も重要な基本あることを覚えておきましょう。

 

経営者にとっての投資の種類

ここでは、経営者にとっての基本となる3つの投資をご紹介します。
3つの投資とは、「設備投資」、「人への投資」、「自己投資」です。

設備投資(モノや設備への投資)

設備投資は、モノ(設備・技術・土地など)への投資を指します。

設備投資によって経営者や従業員の作業効率をあげることで、経営者・社員が作業に費やす時間を減らすことが、設備投資の“リターン(利益)”であると考えられます。

●設備投資の具体例

  • 新しい機材の導入(処理の早いパソコンなど)
  • 職場環境の改善(エアコンや暖房設備の導入など)
  • 作業効率化できるツール等の導入

 

人への投資(社員やアルバイト等への投資)

人への投資は、ヒト(人材やスキル)への投資を指します。

人への投資により、社員やアルバイトを雇ったり、外注先に仕事を任せたりすることで、経営者の代わりに会社の業務を行ってくれます。当然、経営者はそのぶん時間を自由に使うことができます。

また、人への投資は、最終的にその従業員に支払っている給料よりも多くの利益を生み出すことができれば、投資成功になります。

●人への投資の具体例

  • 社員やアルバイトの雇用
  • 作業のアウトソーシング(外注)

 

自己投資

自己投資は、経営者自身の“時間”を投じてリターンを得る、自分自身への投資です。

自己投資の投資先としては、知識・人脈・アイデア・健康など様々です。自己投資によって新規の仕事・事業につながるきっかけを得たり、経営・ビジネスの継続に役立つなどといったことが“リターン(利益)”として考えられます。

また、先ほどご紹介した「人への投資」も、広い意味では自分が使える“時間”を増やす「自己投資」と言えるかもしれません。

●自己投資の具体例

  • 勉強や人脈の構築(書籍の購入やセミナーへの参加)
  • トレーニング(健康的な肉体の維持)
  • 映画鑑賞や芸術鑑賞(別の視点からのアイデア)

 

優秀な経営者ほど“投資”のメリットを理解している

優秀な経営者ほど“投資”のメリットを理解して会社経営を行っています。“利益(リターン)”を得られると思えば、資源を惜しまず投入していくためです。

ここでは分かりやすい投資の例として、「マーケティングの外注」について考えていきましょう。

マーケティング知識ゼロの経営者は自力で学ぶべき?

マーケティングは、企業の成長を支える上で、無くてはならない要素のひとつです。

しかし、経営者にマーケティングの知識がまったくない場合、自力で一から勉強すべきでしょうか?

経営者にとっては“時間”も大切な資源のひとつです。その資源である“時間”を使ってマーケティングの勉強をするからには、相応の“リターン”を得なくてはいけません。

知識ゼロからマーケティングの勉強をはじめて、“リターン”を得るまでにどのくらいの“資源(時間)”がかかるでしょうか?その「投資」は成功するでしょうか?

専門外のことは専門家に“投資”するのが正解

上記ケースの場合、考え方は人それぞれあると思いますが、“投資”という観点で考えてみると「勉強すべきではない」が答えになります。更に言うと、「専門外のマーケティングはマーケティングの専門家に“投資(外注)”する」が正解です。

もちろん、経営者自身が勉強して、新たに知識をつけるのは大切なことです。しかし、会社経営に直接関わる“投資”という観点で考えた場合、マーケティングについて一から勉強するのではなく、マーケティングのスキルを持っている専門家に外注(アウトソース)するのが、“利益(リターン)”を得るための最適な“投資”であると言えると思います。

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  • 貴社の経営チームに加わり、貴社と共に最適解を探します。

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>>マーケティングサポート Labout | 熊本マーケティング研究所

>>【前編】Laboutで業績回復!カメラ雑貨店「PHOTO CAMERRY」様の事例紹介 | 熊本マーケティング研究所

>>【後編】Laboutで業績回復!カメラ雑貨店「PHOTO CAMERRY」様の事例紹介 | 熊本マーケティング研究所

 

創業支援のご相談は「熊本マーケティング研究所」にお任せ!

この記事では、主に経営者になったばかりの方に向けて、会社経営における“投資”の意味や重要性を、具体例も交えながらご紹介してきました。

経営者にとっての「投資」は、「経営資源(ヒト・モノ・カネ・時間など)」を投じて「リターン」を得ることです。このとき、「リターン」を得ることができなければ、その投資は失敗に終わってしまいます。

投資を成功させるためには、投じる経営資源に対して、リターンがどのくらいかを、事前にある程度把握しておく必要があります。これが「投資戦略」と言われるものです。

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