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応募が来ない。それでも新卒が辞めない会社がしていること 【InMark®採用の現場レポート:住商産業株式会社様の場合】

熊本の地場企業を訪ね、採用の現場における取り組みと率直な悩みをお聞きするシリーズ「InMark®採用の現場レポート」。
今回お伺いしたのは、熊本を本社に4拠点を展開される住商産業株式会社様。
建設業の採用が厳しいと言われる中で、10年ほど前から採用に力を入れ始め若手が入るようになられた会社さんです。建設業では珍しく、男女比はほぼ半々で、なんと現場にも女性がいるそう。今回、代表取締役の内田様にお話を伺いました。

 

住商産業株式会社様
1982年、建物の防水工事を手掛ける会社として、現社長のお父様が創業。
現在は「リニューアル事業」と「新築事業」の2本柱で事業展開をされています。特に主力である「リニューアル事業」では、住宅室内への一般的な「リフォーム」とは異なり、古くなったビルやマンションの手直しを始め、建物の調査診断からマンションの大規模修繕、震災復旧工事、官公庁工事までを手掛けていらっしゃいます。
熊本本社・福岡・鹿児島・住宅部門の4拠点で約40名ほどの従業員さんと共に事業運営をされていらっしゃいます。
住商産業株式会社様の詳細はこちら ⇒ https://www.sumishosangyo-1982.com/

 

「人を選ぶ」前の段階でつまずいている

「そもそも応募が来ないんです」
採用で難しいと感じることを伺うと、内田様からはこの言葉が返ってきました。募集職種は現場監督、営業、設計、職人、マーケターと幅広く、経験・学歴も不問。それでもなかなか応募が集まらず、厳しい状況が続いているといいます。
「面接の精度を上げるにしても、応募が来ないとそこまでたどり着けない。人を選ぶ段階に進む前に、募集や集客ができていないんです」
採用がうまくいかないと聞くと「見極めが難しい」という選考の話になりがちですが、多くの中小企業がつまずいているのは、その手前の入口ではないでしょうか。

 

きっかけは、先代が引き受けた「出前授業」だった

一方、新卒採用では確かな成果も生まれています。
「新卒はほとんど辞めずに頑張ってくれています。最初期に入社した社員は、もうすぐ30代になります」
土台にあるのは、地元の工業高校との継続的な関係です。そのきっかけは、先代である現社長のお父様が「建物を直す」という授業の講師を引き受けたこと。3年ほど授業を続けたことで、先生方とのつながりが生まれました。採用のために始めたことではありませんでしたが、そこで築かれた関係性が今の採用を支えています。

 

年1〜2回の訪問が、採用につながる理由

高校訪問の頻度は年に1〜2回程度。決して多くはありません。それでも成果につながる理由が、三つ見えてきました。
●先生との関係は、異動しても切れない
建設系の先生は異動しても工業系の学校に移られることがほとんど。一度知り合うと、次の赴任先からも採用につながっていくのだそうです。
●進路相談の場で、先生の一言が効く
生徒から相談を受けた先生が「近くにこういう会社があるよ」と勧めてくれる。求人票ではなく、信頼している先生の言葉がきっかけになる。ここが高校生の就職活動の特徴です。
●先輩社員の定着が、次の紹介を生む
「先輩が辞めずに働いていると、先生も安心して生徒を紹介できるんです」
定着率は、採用力そのものでもあります。一人が働き続けることが、次の応募につながっていきます。

 

「うちにお願いします」では、話すことがない

印象的だったのが、高校を訪問するときの切り出し方でした。
「訪問するときは、インターンシップの話をするんです。『うちにお願いします』と言うだけでは、正直、話すことがないので」
代わりに伝えるのは「こういう取り組みをしていて、生徒さんのためになりますよ」ということ。自社の求人ではなく、生徒にとっての価値を語る。そうすると先生との会話が生まれるのだといいます。
先日は初めて、特別支援学校の生徒さんも受け入れられました。内容は一般の高校生とほぼ同じで、設計やSNS投稿の作成、現場見学まで。後日学校に伺うと、その生徒さんの感想文が掲示されていたそうです。
「『自分はいろいろなことができるのかもしれない』という気づきを、一生懸命書いてくれていて、先生たちも驚かれていました」
インターンシップは採用の手段として語られがちですが、受け入れる側の姿勢次第で、生徒にとっても学校にとっても意味のある時間になるいい例でした。

 

それでも残る課題と、次の一手

積み重ねてこられた一方で、冒頭の課題は依然として残っています。今後の課題として挙げられたのは、やはり「応募者を集めること」。そしてもう一つが、まだ実績のない大卒採用への挑戦です。
「学生と会える場面を増やせるものがあるといいですね。誰でも参加できて、コストをあまりかけずに会社を知ってもらえる場が、もっと増えるとよいと思います」

 

「とにかく、何かしら行動するしかない」

最後に、採用に悩む経営者・担当者へ一番伝えたいことを伺いました。
「とにかく、何かしら行動するしかないと思います」
今年足を運んだからといって、すぐに採用できるわけではない。それでもあきらめれば関係が切れてしまう。だから足を運ぶことに意味がある——。採用が短期の勝負ではなく、関係づくりの積み重ねであることを教えていただいた取材でした。

 

その採用活動、仕組みから見直しませんか?

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