コラム

Column

今月の一冊②『マーケティング見るだけノート』

みなさん、こんにちは。

お酒が弱いのにKMLの歓迎会で調子に乗り、2次会であくびを連発していた下戸アキヨシ、、ゲコヨシです。

ちなみにお酒は弱いですが飲み会は好きです。楽しいです。棒読みに聞こえますが、心込めてます。

(KMLの大酒豪、イチ子さんが書いた「KMLの歓迎会~新入社員には気をつけろ~」もぜひご覧ください。)

 

 

さて、2回目の投稿となる「今月の一冊」。

今回はコチラ 『大学4年間のマーケティング見るだけノート』 を取り上げます。

 

 

まずは基礎固め。

マーケターに転身して2ヶ月。

代表の岡村が非常勤講師を務める専門学校での講義や、講師依頼をいただいたクライアント企業での講座に参加しながら、日々マーケティングの勉強を行っています。

その中で思うのは、「やっぱりまずは基礎を固めねば!!」ということです。

様々なフレームワークや戦略を学んでいますが、いざ実務となると、なかなか引き出せない。うーーん、悔しい・・・。

基礎を固めるには繰り返し学んでアウトプットすることが一番!

ということで、しばらくは私のようなマーケティング初心者の方向けに、基礎・入門の本をご紹介していきたいと思います。

 

 

全体把握の一冊。

本書はタイトルに『見るだけ』とあるように、マーケティングの要点が図やイラストでわかりやすくまとめられています。

目次はこんな感じ。

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Chapter.01 マーケティングは何のためにある?

Chapter.02 マーケティングの基本

Chapter.03 さまざまなマーケティングの戦略と考え方

Chapter.04 消費者の心をつかむマーケティング理論

Chapter.05 最新マーケティング理論

Chapter.06 強い企業から学ぶビジネスモデル①

Chapter.07 IT/ソーシャルメディア・マーケティング

Chapter.08 強い企業から学ぶビジネスモデル②

Chapter.09 サービス・マーケティングとダイレクト・マーケティング

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ほとんどが見開きで完結していて、広く浅く、マーケティングの全体像を俯瞰的に見ることができます。

様々なフレームワークや戦術、特に横文字の専門用語がたくさん出てくるので、一度で定着することはないですが、「こんな時、どういう考え方・フレームワークを使えばいいんだっけ?」という際に、辞書的に読み返したい一冊です。

今回は、そんな全体像を示した本書の中でも「小規模事業者が取り入れやすい」という視点で、大きく3つの内容をお伝えしようと思います。

 

 

1.マーケティングでもっとも重要なこと

本書で語られている、マーケティングで最も重要なことは

顧客のニーズに合う製品やサービスを作り、それらを必要としているターゲット層にリーチし、彼らにいかに買ってもらい、信頼を得てリピーターになってもらい、さらに周りの人にその良さを伝えてもらえるか」

とされています。

ちょっと一文が長いですが、要は常に「顧客の立場に立つ」こと=KMLでいう「思いやり」が重要であるということです。

 

それを踏まえ、マーケティング戦略(“誰に、何を、どこで、いくらで、どのように売るのか”)を策定する流れとして、

①リサーチ:

事業をとりまく調査・環境分析を行う(マクロ環境分析、ミクロ環境分析、PEST分析、5フォース分析SWOT分析3C分析など)

 

②ターゲットの特定(STP):

顧客ターゲットを絞り込む(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)

 

③マーケティングミックス(4P):

製品価格流通・販促の4Pから、ターゲットとする顧客層にどのようにアプローチするかを考える

 

④マーケティング戦略の目標設定と実施:

実際に戦略・戦術を実行する際の数値目標の設定など、マーケティング戦略を構築

 

⑤モニタリング管理:

効果を測定し、改善するための戦略の見直しを行う

 

この5つのステップを踏んでいくこととなります。

KMLが大切にしている「PDCAを回す」ということですね。

この5ステップを「マーケティング・マネジメント・プロセス」と呼びますが、この手順ははどれが欠けても効果はありません。例えば、リサーチをしないでターゲティングをしようとすると、思い込みや希望的観測に基づく間違った市場を選択してしまう恐れがあります。

そのため、マーケティング・マネジメント・プロセス全体を、手順に沿って実行することが重要となります。

 

 

2.ブルー・オーシャン戦略

「ブルー・オーシャン戦略」とは、競争のない未知の市場(ブルー・オーシャン)を作り出し、低コストと差別化を同時に実現して利益を上げようとする戦略です。

逆に競合がひしめき、激しい競争が繰り広げられている市場を「レッド・オーシャン」と言います。

レッド・オーシャンでの戦いは、なかなか利益が出ず消耗戦になるため、大企業と比べて経営資源が少ない中小・小規模事業者はかなり不利になります。

 

戦略キャンバス

ブルー・オーシャン戦略では、「戦略キャンバス」というツールを用いて、市場の分析を行います。

1967年にアメリカで設立されたLCC(格安航空会社)のサウスウェスト航空を例に見てみます。

 

上の表のように、「業界各社が顧客をつかむために力を入れていること」を横軸、「顧客が得られる価値の度合い」を縦軸で示す価値曲線のグラフを作成します。

次にこのグラフを業界標準、ライバル会社、自社のパターンで作ると、業界や自社が置かれている状況が客観的に見えるようになります。

そして他社と重複しない価値曲線のグラフを作ることで、「ブルー・オーシャン」のヒントが得られます。

 

その中でのポイントは、“増やす”“減らす”“付け加える”“取り除く”を考えることです。

「増やす」・・・業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か?

「減らす」・・・業界標準と比べて大胆に減らすべき要素は何か?

「付け加える」・・・業界でこれまで提供されていない、今後付け加えるべき要素は何か?

「取り除く」・・・業界常識としてサービスに備わっている要素のうち取り除くべきものは何か?

 

サウスウェスト航空では、戦略キャンバスを用いて徹底したコストカットを行い、従来の航空会社では不可能だった低価格を実現しました。

 

 

3.デジタル時代の重要戦略「トリプルメディア・マーケティング」

これについては横文字がたくさん出てくるので、今回の内容に入れようか迷いましたが・・・

今の時代、Webメディアは外せないだろう!!ということで入れました。

 

「トリプルメディア」とは、「オウンドメディア(Owned Media)」「ペイドメディア(Paid Media)」「アーンドメディア(Earned Media)」という3つのメディアを指します。

 

①オウンドメディア(Owned Media・発信者):

所有するメディア。会社のホームページやメルマガ、ブログなど、自社で運営するメディアを指し、「自社への理解を促し信頼度を高める」という役割があります。

 

②ペイドメディア(Paid Media・仲介者):

買うメディア。テレビCMや新聞・雑誌などの広告やバナー広告など、すなわち広告で「認知度を高め関心を喚起する」という役割があります。

 

③アーンドメディア(Earned Media・拡散者):

信頼や評判を得るメディア。SNSや口コミサイト、自社以外のブログなど、「顧客からの好感度を高める、共感させる、関係性を保つ」という役割があります。

 

これら3つのメディアはそれぞれ独立しながらも、お互いにコンテンツの発信者・仲介者・拡散者という相互関係があります。

上の図のように、3つが上手く機能することで自社の顧客を増やすことができます。

 

ここでも重要なのは「顧客目線」

冒頭お伝えしたように、マーケティングで最も重要なのは「常に顧客の立場に立つこと」です。

トリプルメディアにおいても同様、顧客の困っていることや知りたいこと、関心があることについて情報発信を行い、拡散されることで顧客からの能動的なアクセスを集め、最終的には製品やサービスの販売につながることを目指します。

「企業が伝えたい情報ではなく、顧客が欲しい情報を発信する」ということを意識していきましょう。

 

 

・・・かくいう私も、個人SNSをどう活用するか、何を発信するかが定まっておらず、迷走中です。

自分がやってみないと人には言えないので、色々試しながらチャレンジしていきたいと思います。

 

 

ということで、今回の内容は以上となります。

 

まだまだブログを書くことに慣れませんが、KMLの経営理念「蹞(ひとあし)」を意識して、日々少しずつスキルアップしていければと思います。

次回もまた見ていただければ嬉しいです。とっても。棒読みに聞こえるかもですが、ほんとに思ってます。