コラム

Column

【売り込まないのに売れる】選ばれる伝え方のつくり方セミナー振り返り 2026/8/8(土)開催

開催概要

日時 : 2026/8/8(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研究室
内容 :「売り込まない」のに売れる会社の共通点とは~選ばれる伝え方のつくり方~
講師 :高宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)

 

当日の内容

1.プロモーションとは
2.広告と広報について
3.ワーク(1) 自社の広告・広報活動を整理してみよう
4.費用対効果について
5.ワーク(2) 自社の広告・広報予算の整理をしてみよう
6.事例紹介
7.ワーク(3) 自社の広告案を考える

 

◎プロモーションとは?

プロモーションとは、消費者に企業・製品・サービスを認知してもらい、購入・行動・意思決定を促すための活動のことです。ここで大切なのは、一方的な情報発信ではなく、消費者との双方向のコミュニケーションを意識すること。「いきなりプロポーズ」に例えると、初対面の相手にいきなり結婚を求めても、当然うまくいきません。お客様も同じです。まず知ってもらい、興味を持ってもらい、関係を深めていく、そのプロセスを設計することがプロモーションの本質です。

 

◎広告と広報について

プロモーションの手段として、「広告」と「広報」の2つを整理しました。

■ 広告(Advertising)
商品やサービスを宣伝するための活動で、基本的に有料のものを指します。チラシ・新聞・テレビCM・ラジオ・SNS広告・リスティング広告など、多様な媒体があります。
講義では各媒体の費用感もクイズ形式でご紹介しました。
例えば、夕方のニュース番組でのテレビCMは最安でも月20万円、Yahoo!広告で1週間・九州エリア・100万回表示だと110万円、熊日新聞の1ページカラー広告は336万円以上。広告にはそれだけのコストがかかります。

広告にはさらに2つの種類があります。
プッシュ型広告:顧客の意思とは関係なく届ける広告。SNS広告やテレビCMなどがこれにあたります。認知拡大・新規顧客獲得に向いている一方、無関心層へのアプローチにもコストがかかるというデメリットもあります。
プル型広告:特定のニーズを持つユーザーの行動に対して届ける広告。リスティング広告がその代表で、検索したユーザーに対して届くため成果につながりやすく、コストも成果報酬型であることが多いのが特徴です。

■ 広報(Public Relations/PR)
あらゆる情報発信を通じて、企業・組織・個人とステークホルダーが望ましい関係を構築するための活動です。社内報・プレスリリース・SNS運用・ブログ・イベント開催など、無料でできるものも多く含まれます。広告は広報の中の一部という位置づけです。

 

◎費用対効果について

広告を出しても「効果があったのかわからない」という声はよく聞きます。その原因の多くは、費用対効果を一部だけで考えてしまっていることにあります。ここで登場するのがマーケティングファネルという考え方です。消費者が購入に至るまでの意識の流れを図化したもので、「認知→興味関心→理解→検討→購入→推薦」というプロセスを表しています。
例えば、SNS広告を出した結果「商談が10件しかつながらなかった」と判断するのは早計です。その広告がそもそも認知を広げるために打ったものであれば、評価すべきは商談数ではなく、ウェブサイトの閲覧数が増えたかどうかです。ファネルのどの段階に対して施策を打ったのかを明確にして初めて、正確な費用対効果を測ることができます。ファネルを設計するコツは下から逆算すること。「商談を10件にしたい」→「そのためにセミナー参加者が何人必要か」→「そのためにメルマガ登録者が何人必要か」という順番で考えていくと、各ステップに必要な施策と予算が見えてきます。中小企業にとって現実的なアプローチは、まず認知を増やすこと。接触頻度や接触間隔は大手企業が有利ですが、だからこそ「面白い!」で認知と興味を引く工夫が重要になってきます。

 

ワークショップ

ワーク①:自社の広告・広報活動を整理してみよう
自社の事業内容をもとに、現在行っている広告・広報活動をそれぞれ書き出し、かかっている(またはかける予定の)予算も含めて整理しました。
ワーク②:自社の広告・広報予算の整理をしてみよう

ワーク③:自社の広告案を考える
現在販売している商品・サービスについて、物流の流れと商流の流れをそれぞれ書き出し、チャネルごとに価格設計の要素を確認しました。
ワーク②:自社のチャネルを数値で見直そう(棚卸し)
自社のマーケティングファネルを構築し、各ステップに広告・広報の施策を当てはめながら、予算の配分を考えました。「どのファネル段階に対して施策を打っているか」を意識することで、費用対効果の考え方が整理されました。
ワーク③:自社のチャネルを数値で見直そう(評価)
ワーク②で整理した広告の中から1つを選び、キャッチコピー・本文・使用する画像のイメージを考えました。視覚情報(文字・写真)は比較的安価に制作できる一方、聴覚情報(BGM・映像)はコストがかかる傾向があることも踏まえて検討しました。

 

 

まとめ

今回のワークショップセミナーでは、4Pの最後の要素「Promotion(プロモーション)」について、広告・広報の基礎から費用対効果の考え方まで学びました。プロモーションで大切なのは、いきなり購入を求めるのではなく、ファネルを意識しながらお客様との関係を段階的に構築していくこと。そして費用対効果は「商談件数」だけで判断するのではなく、ファネル全体で施策の効果を検証することです。まずは身の回りの広告に目を向けて、これはどのファネル段階に向けた施策だろう?と考える習慣を持つことが、プロモーション力を高める第一歩になります。次回はPromotion実践編として、ムーンムーン株式会社の竹田さんをお迎えしてプレスリリースの作成術について学びます。ぜひご参加ください!

 

次回予告

次回のワークショップセミナーは、以下の通りです。
【タイトル】
広告費をゼロで認知を広げる!メディアの目にとまる「プレスリリース」作成術
【講師】
竹田 浩一(ムーンムーン株式会社 代表)
【日時】
2026/9/12(土)10:30~12:30(開場10:15)
【お申し込み】
こちらの「ワークショップセミナー申し込みフォーム」よりお申し込みください。