開催概要
日時 : 2026/4/11(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研究室
内容 :売れる「接点」のデザイン~今の時代に選ばれるチャネル戦略~
講師 : 高宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)
当日の内容
1.Placeについて
2.ワーク(1) 私たちがここで売っている理由を考えよう
3.事例紹介
4.ワーク(2) 自社のプレイスで工夫できそうなところを考えよう
5.ワーク(3) グループワーク
◎Placeについて
Place(プレイス)とは、ターゲット顧客に対して商品・サービスをいかに最適な形で届けるかを設計すること。「どこで売るか」だけでなく、流通経路・納期・入手のしやすさなども含めて考えます。
このとき企業目線の4Pと同時に持ちたい視点が、顧客目線の「4C」です。4CにおけるPlaceの対応概念は「コンビニエンス(利便性)」。ポイントは、利便性が「手に入れやすさ」だけを指すのではないという点です。
・手に入れやすさ :購入のハードルを下げ、買いやすい状態を作る
・手に入れにくさ :場所を限定することで希少性・ブランド価値を高める
「ここでしか買えない」という限定性もまた、顧客にとっての価値になります。
また、チャネルの種類としては以下の2つがあります。
■ 開放型チャネル
卸売業者・仲卸・小売店など多様な経路を使って大量流通させる戦略。コカ・コーラのように、あらゆる場所で手に入る状態を作ることが強みです。
■ 閉鎖型チャネル
直販や限定した販路で展開し、ブランド価値を守る戦略。中小企業や地方企業には、こちらが現実的かつ効果的なアプローチです。
◎事例紹介
銀座1号店が持つ「イメージの力」
タリーズコーヒー、マクドナルド、Apple、スターバックス。これらの企業に共通することがあります。すべて日本1号店を「銀座」に出店していることです。
なぜ銀座なのでしょうか。それは、銀座という場所に消費者がすでに持っているイメージ、「最新」「一流」「本物」を活用するためです。その立地のイメージを借りることで、ブランドの信頼性を一気に引き上げることができます。熊本で言えば、上乃裏エリアのお店は「おしゃれ」、大手企業が並ぶエリアのビルは「規模感のある会社」といったイメージがあるように、出店場所は、それだけでブランドの印象を左右します。
自社の商品・サービスをどこに置くか。その選択が、顧客のブランド認知に直結するのです。
ワークショップ
ワーク①:私たちがここで売っている理由を考えよう
自社の商品・サービスの概要とターゲットを整理したうえで、「どこで顧客は買えるか」「なぜその場所で売っているのか(その場所だから得られる価値)」を言語化しました。その後、隣の参加者と共有し、フィードバックをもらいました。
ワーク②:自社のプレイスで工夫できそうなところを考えよう
以下の3つの視点で自社のプレイスを見直しました。
・イメージで差をつけるには?:出店・販売場所を変えることで、消費者にどんな印象を与えられるか
・ターゲットとなる消費者が集まる場所はどこか?:現在の場所以外でターゲットが購入しやすい場所の検討
・需要が多く、供給が少ない場所はどこか?:競合が少なく、顧客ニーズが高い場所の発見
ワーク③:グループワーク
3人グループで、1社を取り上げて全員でプレイス戦略を深掘りしました。自分一人では気づかなかった視点や、業種の異なる参加者からのフィードバックが新たな発見につながりました。


まとめ
今回のワークショップセミナーでは、4Pの中でも特に見落とされがちな「Place(流通・販売チャネル)」について深掘りしました。
「どこで売るか」はシンプルな問いのように見えますが、実はターゲットとのマッチング・立地のブランドイメージ・流通コストの設計など、多くの要素が絡み合っています。そしてその設計が、商品の価格や利益、さらにはブランドの印象まで大きく左右します。プロダクトを磨いたら、次はそれを届ける「接点」を設計する。今回ワークを通じて自社のプレイスを言語化し、他者の意見を取り入れることで、新たな改善のヒントが見つかったのではないでしょうか。
どんなに良い商品でも、顧客に届かなければ価値は生まれません。次回はいよいよ「Price(価格設計)」。プレイスから逆算した正しい価格の決め方について、一緒に学んでいきましょう!
次回予告
次回のワークショップセミナーは、以下の通りです。
【タイトル】
いくらが正解?~価格を導き出すための価格設定の基本~
【講師】
高宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)
【日時】
2026/5/16(土)10:30~12:30(開場10:15)
【お申し込み】
こちらの「ワークショップセミナー申し込みフォーム」よりお申し込みください。
