電気やガスなどエネルギーコストの上昇が続くなか、設備を省エネ仕様に入れ替えたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、熊本の中小企業が活用できる省エネ補助金があります。ひとつは熊本市が独自に実施する「省エネルギー設備導入補助金」、もうひとつは国(経済産業省・資源エネルギー庁)の「省エネ・非化石転換補助金」です。この記事では、熊本県内で事業を営む社長・経営者の方に向けて、2つの省エネ補助金の対象・金額・申請期間・注意点を、専門用語をかみくだいて整理します。
省エネ事業の背景
電気料金は高止まりが続き、店舗・工場・事務所を構える事業者にとって光熱費は固定費の中でも無視できない負担になっています。古い空調や照明をそのまま使い続けると、毎月の電気代だけでなく、故障リスクや夏場の能力不足にもつながります。一方で、省エネ設備への更新は「コスト削減」と「脱炭素(CO2削減)への対応」を同時に実現できる前向きな投資です。取引先や金融機関からも、環境への取り組みを評価される時代になりました。とはいえ、省エネ設備は初期費用が高くなりがちで、ここが投資をためらう最大の理由になります。その初期費用のハードルを下げてくれるのが、省エネ補助金です。
【市の制度】熊本市 省エネルギー設備導入補助金(2026年度)
熊本市内に事業所を持つ中小企業にとって、最も身近な省エネ補助金がこちらです。LED照明や業務用エアコンといった「すぐに効果が出る設備」が対象になった制度になっています。
補助額
補助対象経費の3分の1(1,000円未満は切り捨て)
上限額
100万円
下限額
20万円
補助枠(予算)
2,000万円
申請期間
2026年(令和8年)5月11日(月)〜 10月31日(土)
補助対象者
熊本市内に事業所を有する、中小企業者、中小企業団体(事業協同組合など)、医療法人、公益法人等・協同組合等
対象経費
①更新の前後で使用用途が同じかつ、新品(未使用品)であること
②補助対象者が自ら所有するものであること(リースなど所有権がないものは対象外)
【国の制度】省エネ・非化石転換補助金(2次公募)
「工場や事業場全体で大きく省エネを進めたい」「設備投資の規模が大きい」という場合は、国の補助金が選択肢になります。正式名称は「省エネ・非化石転換補助金」(令和7年度補正予算)です。
公募期間
2026年6月1日(月)〜 7月9日(木)
交付決定
2026年9月上旬(予定)
事業期間
交付決定日から2027年1月31日(日)まで(複数年度事業は最長2030年1月31日まで)
4つの事業区分
国の補助金は、目的や規模に応じて4つの区分に分かれています。
(Ⅰ)工場・事業場型
工場・事業場全体で大幅な省エネを図る、規模の大きい事業(先進枠・一般枠・中小企業投資促進枠・サプライチェーン連携枠)
(Ⅱ)電化・脱炭素燃転型
化石燃料から電気や低炭素な燃料への転換を伴う設備更新
(Ⅲ)GX設備単位型/設備単位型
あらかじめ登録・公表された省エネ性能の高い設備(高効率空調・ボイラ・モータ等)への更新
(Ⅳ)エネルギー需要最適化型
EMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入し、見える化や運用改善で省エネを図る中小企業がまず見るべきは「設備単位型」
補助金の特徴
中小企業にとって取り組みやすいのは、(Ⅲ)設備単位型です。あらかじめ登録された対象設備の中から選んで更新するため、複雑な事業計画づくりの負担が比較的小さく済みます。設備単位型の補助率は対象経費の3分の1以内、上限は事業全体で1億円が目安です(枠や条件により異なります)。
申請前に必ず押さえたい3つの注意点
補助金で最も多い「もらえなかった」失敗は、ルールの読み違いから起こります。次の3点は特に重要です。契約・着工は「交付決定後」が鉄則。市・国ともに、交付決定の前に契約や工事を始めた設備は対象外です。「補助金が出ると思って先に発注したら対象外だった」というのは典型的な失敗例です。
まとめ
熊本マーケティング研究所では「省エネ補助金」をはじめ、多くの補助金について情報提供や活用サポートを行っています。ご相談は無料、「他に自社で使えそうな補助金は無いか?」などお気軽にご相談ください。
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