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入社してすぐ辞める人には、共通点があった InMark

「また辞めてしまった……」
経営者の方や採用担当の方から、こうした声はよく聞きます。今年の4月も、「入社初日に”超早期退職”した新入社員」というエピソードがニュースでも話題になっていましたね。厚生労働省のデータによれば、新卒入社3年以内の離職率はおよそ30〜35%。中途採用においても、入社1年以内に退職するケースは珍しくないようです。

実は、早期退職を繰り返す企業には共通したパターンがあります。そして早期退職してしまう人材にも、共通した「背景」があることが多いのです。
一人採用するためにかかるコストは、求人広告費・面接の時間・入社後の研修費用などを含めると、数十万〜数百万円にのぼることも。その投資が短期間で水の泡になってしまう…これは大きな問題。
今回は、「すぐ辞める人の共通点」を具体的な事例とともに紐解き、採用活動で防ぐためのヒントをお伝えします。

 

すぐ辞める人には、共通点があった

採用支援の現場で見えてきたことがあります。それは「辞めた理由」の多くが、実は入社前からすでに芽吹いていたということです。以下に、よくある3つの事例を見てみましょう。

事例① 「聞いていた仕事内容と違う」
営業職として入社したAさんは、「お客様と一緒に課題を解決する提案型の仕事」と説明を受けていました。ところが実際は、数字の詰め合わせのような電話営業がメイン。「こんな仕事がしたかったわけじゃない」と感じたAさんは、入社2ヶ月で退職してしまいました。
求人票や面接での説明が「良い部分だけ」になってしまい、実態との乖離が生じるケースです。企業側に悪意はなくても、「魅力的に見せたい」という思いが、気づかぬうちに誇張につながることがあります。

事例② 「会社の雰囲気・文化が合わなかった」
明るくフラットな職場を期待して入社したBさんでしたが、実際は上下関係が厳しく、意見を言いにくい空気が漂っていました。「毎朝会社に行くのがつらい」と3ヶ月で退職。
社風や価値観のミスマッチは、スキルや経験のミスマッチよりも深刻です。仕事内容には慣れても、「人間関係」「職場の空気感」への違和感はなかなか消えません。面接だけでは伝わりにくい部分だからこそ、採用プロセスの中で丁寧に伝える工夫が必要です。

事例③ 「思っていたキャリアが描けないと気づいた」
「成長できる環境」という言葉に惹かれて入社したCさん。しかし入社後、

明確な評価制度もなく、何を頑張れば評価されるのかがわからない日々が続きました。「この会社でどう成長できるのか見えない」と感じ、半年で転職を決意。
「成長できる」「やりがいがある」といった言葉は、抽象的なままでは響きません。具体的にどんなキャリアパスがあるのか、何を基準に評価されるのかを明示しなければ、入社後の失望感につながります。

 

3つの事例に共通していること

これらの事例を振り返ると、早期退職した方たちには共通した背景があることがわかります。それは「入社前に抱いていたイメージ」と「入社後の現実」との間に、大きなギャップ=ミスマッチがあったということです。
ここで言うミスマッチとは、単に「スキルが合わなかった」ということではありません。
・仕事内容のミスマッチ(期待と現実のギャップ)
・価値観・文化のミスマッチ(社風との不一致)
・キャリアビジョンのミスマッチ(将来像の不一致)
これら3つの視点でミスマッチが起きると、いくら優秀な人材でも早期退職のリスクが高まります。ただ、実はこうしたミスマッチの多くが「採用活動の段階」で防げるものであったりもするのです。

 

採用活動で「ミスマッチ」を防ぐためにできること

①「採用基準」を明確にする
「良い人が来たら採用する」ではなく、「どんな人を採用すべきか」を言語化することが出発点です。求めるスキルだけでなく、自社の価値観に合う人材の特性(物事の考え方・行動パターンなど)まで落とし込んだ採用基準を持つことで、選考のブレをなくすことができます。

②「現実の仕事」を正直に伝える
面接や求人票では、良い面だけでなく「大変な部分」も包み隠さず伝えることも重要です。一見、候補者が減るように見えますが、入社後のギャップが減り、長く働いてくれる人材が集まりやすくなります。

③「選考プロセス」を工夫する
書類・面接だけでなく、職場見学や企業説明会など、候補者が「リアルな職場」を体感できる機会を設けることは有効です。候補者が入社後のイメージを持てるほど、ミスマッチは起きにくくなります。

 

 

おわりに

「採用は縁だから」「運次第」という声を聞くことがあります。たしかに縁の要素はあるかもしれません。しかし、早期退職の多くは「縁」ではなく「仕組み」の問題である側面もあります。
採用基準を整え、現実を正直に伝え、選考プロセスを工夫することで、企業と人材のミスマッチは大きく減らす可能性が高まります。「すぐ辞める」を繰り返さないためには、採用活動そのものを「仕組み」として定期的に見直すことが大切です。
自社の採用活動を振り返ったとき、「なんとなく採用している」「採用基準がない」「面接が毎回バラバラ」と感じる部分があるなら、まずはそこから変えてみませんか?

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