◆採用活動は「流れの設計」から!選考プロセスとは
採用の流れについて「書類と面接」だけで終わらせていませんか?採用活動と聞くと、多くの企業では「応募が来たら書類を見て、面接して判断する」という流れで進めています。シンプルで分かりやすい反面、実はこれだけではせっかく決めた採用基準をきちんと確認できていないことが多いです。
その結果、
・面接官によって評価がバラバラになる
・入社後に「イメージと違った」と感じる
・早期離職につながってしまう
こうした悩みにつながりやすくなります。
◆「選考プロセス」で基準と流れをつなぐ
ここで大切なのが「選考プロセス」となります。これは、応募から採用までの流れを整理し、どの段階で何を確認するかを見える化したものです。
たとえば…
・書類選考では「必須条件(資格・経験など)」を確認
・一次面接では「人柄・価値観・仕事への姿勢」をチェック
・二次面接では「スキルや実務力」を検証
・最終面接では「理念や将来ビジョンとのマッチ度」を確認
このように採用基準をプロセスに組み込むことで、判断の軸が揃い、誰が面接しても同じ視点で応募者を見られるようになります。
◆導入するとどう変わる?
・公平さが高まる
選考プロセスシートがあると、応募者を同じ基準で評価できるようになります。これまでは「面接官によって見ているポイントが違う」ということが少なくありませんでした。ある面接官はスキルを重視し、別の面接官は人柄を重視する…これでは合否の判断にばらつきが出てしまいます。プロセスが整っていれば、どの面接官が担当しても同じ視点で応募者を見ることができ、採用の公平性がぐっと高まります。
・迷いが減る
「この人は合格にすべきか…」と悩む場面は、採用活動において誰もが経験することです。しかし、選考ごとに確認するポイントが明確であれば、余計な迷いは減ります。「一次面接では価値観を確認する」「二次面接では実務力を確認する」といった具合に段階ごとに役割が整理されているので、判断がスムーズになり、結果的に選考スピードも上がります。
・共有しやすい
採用活動が属人化してしまうと、人事担当者や一部の役員に大きな負担がかかります。しかし、選考プロセスシートがあれば、流れをチームで共有できるため、誰もが同じルールに沿って動けます。これにより「経験豊富な担当者がいなければ採用が進まない」といった状況を防ぎ、採用活動が組織全体で取り組める仕組みに変わっていきます。
・定着率が上がる
そして何より大きいのは、入社後の「ミスマッチ」が起きにくくなることです。選考の段階でしっかりと確認を重ねているため、応募者は「この会社は自分に合っている」と納得しやすく、会社側も「期待通りの人材だ」と実感しやすい。結果として定着率が上がり、採用にかけたコストを無駄にせずに済むのです。
採用活動は「とにかく人数を揃えること」ではありません。大切なのは会社の方向性に合った人と出会い、共に成長していける関係を築くことです。選考プロセスは、そのための地図であり、指針となる存在です。
そして、選考の流れを設計したあとは「実際に何をどう確認するのか」という具体的な試験項目を決めていく段階に入ります。次回は、この採用試験の項目策定について詳しくお伝えしていきます。
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