コラム

Column

【2023年度 第3回基礎マーケティング講座】の振り返り 2023/11/18(土)開催

開催概要

開催概要

日時 : 2023/11/18(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研修室
内容 :   感情を掴む!効果的なペルソナの作り方!!
講師 : 髙宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)

 

基礎マーケティング講座とは?

STP分析などの環境分析から、マーケティングミックス(4P)まで基礎を学ぶための講座です。参加者同⼠でのワークショップなど、即実践ができる体験型の勉強会となっています。初⼼者向けですが、⾃分以外の意⾒を聞くことで新たな発⾒がありますので、基礎から⾒直したいという⽅、改めて学び直したいという⽅にもおすすめです。

 

当日の内容

1.ペルソナについて
2.ワークショップ
ターゲット設定において、ユーザーに対する理解をより深くする「ペルソナ」について座学・ワークショップを通して学びました。

この内容で11月度勉強会を行いました。今回のセミナーレビューにつきましては、この中からいくつか内容を抜粋して、皆さんに伝えたいと思います。

 

1、ペルソナとは

ペルソナとは、ペルソナ&カスタマ・エクスペリエンス学会では「企業が提供する製品・サービスにとって最も重要で象徴的な顧客モデル」と定義しており、顧客の価値観やパーソナリティ、ライフスタイルなどを含んだ「人物像」を想定します。ペルソナによって作り出された顧客や顧客のニーズを、徹底的に理解することで有効な施策を考えることができます。

 

2、ターゲットとペルソナの違いについて

ペルソナと似たような言葉でターゲットがあります。ターゲットは、年齢・性別・所得・興味・価値観・職業といった特性(属性)で区切った“集団”のことになります。ターゲットを選ぶ際に注意する点として、自社の商品やサービスが、提供するベネフィットと、もっとも親和性が高い層がターゲットとなります。以下に図を表示してますが、図の緑の枠がターゲット、赤の枠がペルソナになります。
※ベネフィットとは…顧客が商品やサービスから得られる効果や利益のこと

 

出典:はじめてのカスタマージャーニーマップワークショップ 「顧客視点」で考えるビジネスの課題と可能性

 

3、ペルソナ設定のメリット

ペルソナ設定のメリットは以下になります。

①具体的なニーズを捉えやすい
ペルソナの生活習慣や毎日の行動まで具体的に設定することで、自社の商品・サービスを「いつ」「どんなシーンで」「どのように」利用したいと思うのかなど、行動心理を考えることができます。そのため、自社の商品・サービスを知ってもらうためのアプローチ方法や、自社の商品に求めるベネフィットを、具体的に想定することが可能となります。

②チーム内のコミュニケーションが円滑になる
ペルソナを設定することで、社内で顧客像のイメージを統一することが可能となります。具体的にターゲットを決めても、社内の各部署で思い浮かべる顧客像が違っていることは珍しくありません。商品企画やマーケティング担当はもちろん、販売店スタッフも同じペルソナ像を持つことで、社内の関係者間で意識のズレが少なくなります。ペルソナの価値観や心理面まで共有することで、マーケティング企画やパッケージデザインを決める時も、「〇〇さん(ペルソナの名前)ならそれ喜びそう」「〇〇さんにはちょっとイメージに合わない」など、具体的に検討することができるので、商品企画から販売までブレがなくなり、意思決定のスピードも早くなります。

 

4、ペルソナの設定方法について

ペルソナの設定方法については、「基本情報」「行動情報」「心理・感情情報」の3点をBtoC向けとBtoB向けに分けて説明しました。今回は全部の説明は行いませんが、講義で話したBtoBの「基本情報」について記事にしたいと思います。

BtoBの「基本情報」の整理について

BtoBの「基本情報」を整理する上で、企業ペルソナ担当者ペルソナの2点に分けて考える必要があります。以下に、企業ペルソナと担当者ペルソナの整理する項目について記載します。

■企業ペルソナ
・業種
・企業規模
・商材
・従業員数
・業界の市場動向
・業界の立ち位置

■担当者ペルソナ
・名前、年齢
・所属部署、チームの人数
・役職
・決裁者かどうか
・担当業務
・キャリアサマリー(担当者の経歴について)

このようにBtoBの「基本情報」を整理する時は、企業ペルソナだけではなく、担当者ペルソナの整理もする必要があります。

 

5、ワークショップ

今回のワークショップは、以下の内容で3つの項目で実施しました。

①自社の商品・サービスの顧客の基本情報を整理してみよう
②自社の商品・サービスの顧客の行動情報を整理してみよう
③自社の商品・サービスの顧客の心理・感情情報を整理してみよう

参加者の商品・サービスが、BtoB向けかBtoC向けかによって、使用するワークシートは分けてワークショップを実施してもらいました。

 

ワークショップ終了後は、参加者が考えたペルソナについて全員でシェアして、いろんなペルソナを見ることで視野を広げました!!

 

まとめ

以上が11月度勉強会のセミナーレビューになります。当日の勉強会では、ここでは記載していないことを沢山伝えさせてもらっています!ぜひこのセミナーレビューを読んで、興味を持った方は、来月の勉強会の参加をお待ちしております。

最後に重要なことは「ペルソナを設定した後に、定期的に見直すこと」になります。日々、消費動向は多様化しています。そのため、ペルソナを設定した後でも、定期的に見直さなければ期待する効果は得られません。ペルソナの見直しを行いながら、柔軟に運用していくことが大切です。

 

次回予告

次回の勉強会は、以下の通りです。

日時 : 2023/12/9(土) 10:30~12:30(開場10:15)
会場 : 熊本市現代美術館(会議研修室)

内容 : 「雑念デザイン図鑑」

講師    : 濱近 慎也(BRYS 代表)

詳細は、こちらのページからご確認ください。