コラム

Column

SNSを頑張っても売れない理由を読み解くワークショップセミナー振り返り 2026/3/14(土)開催

開催概要

日時 : 2026/3/14(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研究室
内容 :SNSを頑張っても売れない理由~4P「Product」で読み解く“選ばれる価値”の作り方~
講師 : 河野 祐生 (Yellow JoKe合同会社 代表社員)

 

当日の内容

今回のセミナーでは、SNS運用という「手法」の前に見直すべき「商品(Product)」の本質について、以下の内容で講義をしていただきました。
◎SNSを頑張っても売れない理由
◎差別化の本質
◎顧客が本当に買っているもの(ベネフィット)
◎Productの3層構造
◎ワークショップ

【講師プロフィール】
河野 祐生 (Yellow JoKe合同会社 代表社員)
「作る」と「売る」の両方を知るプロ: 元々、広告・デザイン制作会社に7年間勤務し、現在は自らバスケットボールのアパレルブランド『Jester Ball』も展開。「商品は良いのに売れない」という作り手の苦悩も、「どう見せれば売れるか」という仕掛けも、その身で知り尽くしています。
熊本の起業家を支えるリーダー: 「くまもと起業家ねっと」の代表や、熊本市の創業支援施設「XOSS POINT.」の相談員としても活躍。数多くの創業者・経営者の悩みに寄り添い、解決へと導いてきた実績があります。「先生」というよりは、「同じ経営者の目線で、一緒に汗をかいてくれるパートナー」のような存在です。

 

◎差別化とは「差」を作ることではなく「選ばれる理由」を作ること

競合他社との機能的な違いや、スペックの僅かな「差」ばかりを追い求めてしまうのは、よくある失敗です。しかし、マーケティングにおける本当の差別化とは、単なる比較上の違いではなく、顧客があなたを選ぶ必然性(選ばれる理由)を創り出すことにあります。他と何が違うかという作り手側の視点から、なぜお客様は数ある中から自社を選ばなければならないのかという顧客側の視点へ転換することの重要性を学びました。

 

◎顧客が本当に買っているもの(ベネフィット)を見極める

「ドリルを買う人が欲しいのは、ドリル本体ではなく『穴』である」という有名な言葉があります。お客様はお金を出して「モノ」を買っているのではなく、その先にある「悩みが解決された状態」や「得られる未来」を求めています。例えば、皆さんもご存知のスターバックスコーヒー。皆さんはスターバックスへ何を求めて行きますか?コーヒーがおいしいことはもちろんですが、それ以上に『落ち着ける空間』や『仕事に集中できる時間』、あるいは『自分へのちょっとしたご褒美』といった価値を感じているはずです。これがベネフィットです。自社の商品が、顧客のどんな不(不満・不便など)を解消し、どんな幸せな状態を提供しているのか。この本質を見極めることが、売れる商品設計の第一歩となります。

 

◎「Productの3層構造」で自社の価値を再定義する

フィリップ・コトラーが提唱した「製品の3層構造」を用い、自社商品を多角的に分解しました。
コア価値: 顧客が本当に求めている「便益(ベネフィット)」。例として、ドリルを買う人が欲しいのはドリル本体ではなく「穴」であるという本質を深掘りしました。
実体価値: 品質、デザイン、パッケージ、ブランド名などの具体的な姿。
拡張価値: アフターサポート、配送、支払い方法、コミュニティなどの付随サービス。
SNSで「何を伝えるべきか」が定まらないのは、この3つの階層が整理できていないことが原因です。自社がどの階層で顧客に価値を提供しているのかを明確にすることで、発信すべきメッセージも自ずと見えてきます。

 

ワークショップ

ワーク①:自社商品を整理する
ターゲットが誰で、どんな悩みを抱えているのか。その商品を使うことでどんな理想の未来(ベネフィット)が手に入るのか、そしてなぜ競合ではなく自社なのかという選ばれる理由を言語化しました。
ワーク②:チームフィードバック
整理した内容をチームで共有し、「本当の価値(変化や感情)はどこか」「もっと価値を強くするにはどうすればいいか」をもとに顧客に刺さるキャッチコピーを議論しました。

 

まとめ

今回のワークショップセミナーでは、SNSという「Promotion(伝え方)」を頑張る前に、まずはその土台となる「Product(商品)」の価値を徹底的に深掘りしました。頭の中では理解していたつもりの自社の強みも、3層構造で可視化し、他者の視点を入れることで、新しい改善のヒントにつながったのではないでしょうか。何より大切なのは、すべての施策を『顧客視点』で一貫させることです。自社ならではの「選ばれる理由」を明確にすることが、点ではなく線でつながる強いマーケティングの第一歩になります。
どんなに良い商品でも、顧客に届かなければ価値は生まれません。ターゲットに確実に届けるための「流通・チャネル戦略」について学んでいきます。
自社の価値を最適に届けるルートを再構築したい方は、ぜひ次回も一緒に学んでいきましょう!

 

次回予告

次回のワークショップセミナーは、以下の通りです。
【タイトル】
売れる「接点」のデザイン~今の時代に選ばれるチャネル戦略~
【講師】
高宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)
【日時】
2026/4/11(土)10:30~12:30(開場10:15)
【お申し込み】
こちらの「ワークショップセミナー申し込みフォーム」よりお申し込みください。