コラム

Column

顧客の不満を価値に変える商品設計セミナー振り返り 2026/2/14(土)開催

開催概要

日時 : 2026/2/14(土) 10:30~12:30
会場 : 熊本市現代美術館 会議研究室
内容 :「選ばれる理由」を言語化する~顧客の不満を価値に変える商品設計セミナー~
講師 : 高宗 将(株式会社熊本マーケティング研究所)

 

当日の内容

1.前回のおさらい
2.Productについて
3.ワーク(1)ベネフィット整理
4.ベネフィットの設計方法
5.ワーク(2)新プロダクト構想
6.ネーミングについて
7.ワーク(3)ネーミングについて
この内容で2月のワークショップセミナーは行いました。今回のセミナーレビューにつきましてはこの中からいくつか内容を抜粋して皆さんに伝えたいと思います。

 

2.Productについて

『4P』設計の最初となるProduct商品は単なるモノやサービスではなく、その商品を使うことやサービスを受けることによって、生活が豊かになったり感動をもたらされることに顧客は価値を感じます。その【顧客が感じる価値=ベネフィット】。商品やサービスを通してどのようなベネフィットを提供するかを考えることが、選ばれる商品設計の第一歩です。

有名な言葉で『ドリルを売るには穴を売れ』という言葉があります。これはドリルを買う人は、ドリルが欲しいのでなく「穴」が欲しいという例えです。実際にドリルを買うことがお客様の目的だと思ってしまって、商品設計をしてしまいがちですが、あくまでもベネフィットは何かというところをしっかり考えて商品やサービス設計をすることが重要です。

ベネフィットを考える上で、以下のような2つの考え方があります。
機能性(function)
製品   ・・・機能・性能などのスペック
サービス・・・メニュー・サービス内容
どこでも買える or ここでしか買えない
金額が高い or 安い

情緒性(passion)
製品   ・・・デザインやネーミング
サービス・・・印象やイメージ・接客

 

4.ベネフィットの設計方法

ベネフィットの設計には2つの方法があります。

■プロダクトアウト
自社がこのような製品を市場に投入すれば世の中が変わのではないかという新たな価値を提供することがベネフィットとなる。
自社の技術や「作りたい」という強い想いから、世の中に新しい選択肢を提案する手法です。

■マーケットイン
顧客が日常で抱えている「負(不満・不便・不安)」を解消し、その先にある「理想の状態」を実現することがベネフィットとなる。
「面倒くさい」「もっとこうなればいいのに」という顧客の切実な不満から逆算し、それを解決する手段として製品を設計する手法です。

ここで重要なのは、「機能やスペックは、不満を解決して理想の状態(ベネフィット)へと導くための『架け橋』にすぎない」ということ。何ができるか(機能)を語る前に、お客様がどうなれるか(未来)を見据えることが不可欠です。

 

6.ネーミングについて

設計の仕上げとなるのが「ネーミング」です。どんなに良い価値を持っていても、名前一つでその価値が伝わらなくなることもあれば、逆に名前を変えるだけでヒット商品に化けることもあります。つまり、生かすも殺すもネーミング次第ということです。
例)保湿ティッシュ
王子ネピアのモイスチャーティッシュは『鼻セレブ』というネーミングにしてからシェアが約11%上昇しています。

 

ワークショップ

ワーク①:ベネフィット整理
「機能的価値」と「情緒的価値」の両面から、自社のベネフィットを考えてもらいました。
ワーク②:新プロダクト構想
自社のターゲットが抱える悩みや不満をもとにそれを解決する「機能的価値」と「情緒的価値」を考えてもらいました。

ワーク③:ネーミング
最後に、ワーク①②を通して考えた新商品の名前を考えてもらいました。

 

まとめ

今回のワークショップセミナーでは、4Pの起点となる「Product(商品設計)」について深掘りしました。商品は単なるスペックの集合体ではなく、顧客の「負」を解消し、理想の状態へと導くための「架け橋」であるという本質を再確認できたのではないでしょうか。普段、私たちは自社商品の良さを語る際、ついつい機能やサービス内容に目が向きがちです。しかし、実際にワークを通じて「ベネフィット」を言語化し、マーケットインの視点で「顧客の不満」から逆算してみることで、自社が本当に提供すべき価値がより鮮明になったと思います。また、その価値を届ける最後のピースである「ネーミング」の重要性についても、多くの気づきがあったはずです。
次回は「Product」についてより実践的な講義を河野 祐生氏 (Yellow JoKe合同会社 代表社員)に行っていただきます。テーマは「SNSを頑張っても売れない理由 〜選ばれる価値の作り方〜」。今回言語化した「価値」を、どのようにして「売れる商品」として研ぎ澄ませていくのか。また次回も皆さんと一緒に学びを深められることを楽しみにしています!

 

次回予告

次回のワークショップセミナーは、以下の通りです。
【タイトル】
NSを頑張っても売れない理由~4P「Product」で読み解く“選ばれる価値”の作り方~
【講師】
河野 祐生 (Yellow JoKe合同会社 代表社員)
【日時】
2026/3/14(土)10:30~12:30(開場10:15)
【お申し込み】
こちらの「ワークショップセミナー申し込みフォーム」よりお申し込みください。