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7年連続ブランド力世界チャンピオン Apple!その理由にせまる。

突然ですが皆さん。
iPhone使ってますか?

おそらく今、10人中7人が「はい」と答えたはずです。
なぜなら日本人の約7割がiPhoneユーザーだからです。

僕、昔携帯電話を売る仕事をしていたんですが、
当時から考えると異常な光景です。

当時はソニー、シャープ、富士通、京セラ、カシオ・・・
様々なメーカーがシェアを奪い合ってました。

今では「iPhone」と「その他」ってくらい圧倒的なシェアです。
iPhoneをつくっている会社。
Apple。

今、世界一ブランド価値の高い会社。
今日のコラムではその理由について迫っていきたいと思います。

 

 

 

7年連続ブランド世界チャンピオン。

世の中には世界ブランドランキングなるものがあるのをご存知ですか?
世界最大のブランディングファーム「インターブランド」が評価する世界中の企業のブランド力のランキングです。

ちなみにインターブランドの「Brand Valuation(ブランド価値評価)」は、ISO(国際標準化機構)によって世界で最初にブランドの金銭的価値測定における「世界標準」手法として認められています。

つまり、世界で最も信頼のできるブランドランキングということです。
そのランキングでAppleは2013年から2020年まで7年連続1位を取り続けました。

ちなみに前年の2012年はこんな感じ。


そして2013年のランキング

一年で一気にコカ・コーラを抜いていきましたね!
ちなみにコカ・コーラは10年以上も1位を防衛し続けていたレジェンドです。
コカ・コーラも数値は上がってるんですがそれを遥かに上回るIT系企業の成長率。

 

そして最新の2020年のランキングがこちら

トップ4から桁が一つ変わります。
特にAppleはこの7年間でブランドバリューが3倍以上になってます。

ちなみに「どんな基準で数値測ってるの?」と気になった人多いと思います。

 

■インターブランド社は3つの指標で測っています。

 

①財務分析
ブランドの事業の現在と将来の収益予想をし売上から営業費用、税金、投下資本に応じた資本コストを差し引き、将来の経済的利益を算出するそうです。

②ブランドの役割分析
財務分析で算出された将来の経済的利益の中からブランドによってもたらされた利益を抽出します。抽出においてはインターブランドが過去30年以上にわたり実施した10000を超えるブランド価値評価実績のデータベースを活用し分析するそうです。

③ブランド強度分析
資料でのロイヤリティ、消費者の継続購入や囲い込みといったクライアントのニーズを換気する力を測り、ブランドによる利益を割り引いて現在価値に換算するそうです。
この評価はブランドのリスクを判断する体系的な手法で10項目によって評価されます。


※もっと詳しく知りたい方は下記のページよりご参照ください。(面白い内容です)
https://www.interbrandjapan.com/ja/brandranking/method.html

 

 

 

 

 

なぜ高いブランド力を得ることができたのか?


元々AppleはMacというパソコンを販売していた会社です。
そしてそのシェアはWindowsPCと比べると2004年の段階では56倍の差がありました。
それほど当時マイクロソフトはそのくらい巨大な存在でした。

そのころのAppleのブランド力はトップ10どころか30にも入れないほどでしたが、
一つの商品がすべてを変えることになります。

それが「iPhone」です。

当時、携帯電話は「電話」をするのがメインの機器であり、
おまけとしてメールやウェブ閲覧する程度のものでした。

電話にPCの機能をつけたブラックベリーという端末もありましたがあくまでハイエンドなビジネスマンやエンジニア向きのマニアックな端末であり
一般層に浸透するようなものではありませんでした。

iPhoneはそこに大きなイノベーションを起こしたのです。
タッチパネルを導入し感覚的に操作ができるインターフェース。
洗練されたOSとプロダクトデザイン。

2007年に発売され右肩上がりに販売台数を伸ばします。

そして一気にWindowsやコカ・コーラといった名だたる大企業をごぼう抜きしていくわけです。

では、なぜ56倍もPCのシェアがあったWindowsを簡単に追い抜いたのでしょうか?

まず、iPhoneはOSから端末まですべてAppleが作っています。
WindowsはOSのみを売っておりハードウェアはサムスンや富士通といったメーカーが作っています。

そして、iPhoneはスマートフォンをプレミア価格で販売して成功した唯一の企業と言われています。

iPhoneのシェアは日本やアメリカといった先進国では圧倒的なシェアを誇っていますが
世界的にみると2020年段階でIOSが24%、Androidが74%と圧倒的にAndroidが上です。

しかし、iPhoneは10万円以上のプレミア価格で販売しており、
iPhoneXについては利益率が60%以上ととんでもないことになってます。(そりゃ儲かるわ)

最近はようやく低価格のラインナップを揃えてきましたが
それでもAndroid端末に比べれば高いですしリセールバリューもあります。

このiPhoneをプレミア価格で販売しつづけ成功したことがブランド力に大きく貢献したと考えられます。

 

 

 

 

 

ブランド力を長いあいだキープできる理由


さて、ここまで読んで頂いた方には
「iPhoneだけでブランド1位ってなんかしょぼい。。。。」
って感じたかもしれません。

いやいや、ここからAppleの囲い込み戦略が一気に加速するんです。
「OSを制すものはデバイスを制す」
これは今僕が考えた言葉なんですが

Windowsが独占禁止法で国から怒られるくらい儲かっちゃったのって
「OS」を制したからなんです。

アドビもオフィスソフトもOSが許可しなければ動きません。
つまりハードウェアはただの箱でしかないんです。
OSは使用料だけで莫大な利益を得ることができます。

iPhoneの普及により、iOSは一気に普及しました。
そしてiPhoneユーザーが次々にPCを乗り換える現象が起きました。
これはiPhoneとmacの相性が非常に良く、連携が気持ちいいくらいスムーズだったからです。

ちなみにmacも他のPCと比べると1.5倍くらい高いプレミア価格です。

2007年に発売されたiPhoneの普及と共に売上が伸びていってるのがわかりますね。。。。(下げ止まってるのはそもそもPC業界自体が衰退しているため)

macだけではなく、iPad、Apple Watchといったデバイスも次々ヒットしていきます。
これらすべてが他の商品よりも高いプレミア価格で販売しています。

そして何より驚いたのがBluetoothイヤホン「AirPods」の大ヒットです。
年間売上台数は
2017年に1500万台
2018年に3500万台
2019年に6000万台
と倍々ゲームで上がっていき。

そして2020年には8500万台に達しています。

この売上がどのくらいすごいかというとAirPods単体の売上だけで
Spotify・Twitter・Snap・Shopifyの、4社合計をも上回っています。

ちなみにこのAirPodsって20000~25000円くらいするんですよ。
AirPodsProに関しては30000円。

それでも売れるんです。

iPhone、mac、Apple Watch、Ipad,AirPods
これらを連携させて過ごすライフスタイルはスマートでスタイリッシュです。

よくAppleはライフスタイルを売っていると言われることがありますが
実際に使ってみると意味がわかります。

そのようにユーザーのライフスタイルまでも囲い込んでAppleなしじゃ生きていけない!という状況を作り出せれば狂信的なファンが生まれます。

WindowsやAndroidを他社に勧めたり、
使ってるところをドヤる人はいませんが

iPhoneやmacやAirPodsの良さをユーザーから熱弁されたことがある人は結構いるんじゃないでしょうか?(僕はそれでAirPodsやipadを買いました)
この「ファン化」がAppleのプレミア戦略を支える柱の一つだと思います。

更に、先程も書きましたがAppleはプロダクトだけではなくOSも作っています。iTuneStoreを通じてゲーム、音楽、アプリケーションとすべてがiOSを通してユーザーの手元に届きます。
つまり通るたびにAppleに利益が生まれる仕組みです。

もうこれ、利益構造として強すぎませんか?

コカコーラが圧倒的な差をつけられた意味が分かってきますね。。。。

 

 

 

 

 

今後も王者であり続けるのか?

さて、最後に
「今後もAppleはブランド王でありつづけるのか?」
について考察していきたいと思います。

結論から言えば
「近い将来Amazonに追い越される」
と僕は思います。

確かに今後もAppleはプロダクトとOSによる囲い込みで強いフレームを作り
着実に売上を伸ばしていくと思います。

しかし、それを上回る勢いでAmazonが捲くってくると予想します。

2020年、Amazonは前年60%の成長率で2位につけています。

おそらくコロナの影響もあり急激にネット通販の需要が伸びていると予測できます。
そして、いったんAmazonで買い物をする習慣が身につくとリアル店舗での購入が極端に減ります。(だって注文したものが翌日届いたりするから!)

「購入」という入り口を制しているAmazon。
それだけでも強いんですが
Appleとはまた違う収益の柱を作っています。
AmazonPrimeで顧客のエンゲージメントを上げつつ
AWSといったサーバー関連事業も非常に高い成長率を達成してます。

さらに、まだ先の話になると思いますが
もし配送にドローンが使われるようになったり、運送の自動運転化が始まったら
一気に流通革命が起きると言われています。

その恩恵を一番に受けるのがAmazon。

Appleは今年も王者を防衛できるのか?
それともAmazonが一気に駆け上ってくるのか?
2021年のBest Global Brandsが楽しみですね!