コラム

Column

11月勉強会レビュー:勉強会員 城戸

開催概要

レビュー執筆 : 勉強会員 城戸 里奈(オムロンリレーアンドデバイス㈱

タ  イ  ト  ル    : どっちで買う? TSUTAYA VS Amazon

プレゼンター :  中山さん

開催日時      : 11月8日(土)10:30~12:30

 

 

講師紹介

 今回は棟方先生の愛弟子(自称)のBeckyがレビューします。

 

たった2時間でマーケティング用語の1つを深く学び、ケーススタディを行います。

高い受講料払って専門用語ばかり並べ立てる講演よりも実践的で

なんといい会なんだろうと思いました。

 

 

当日の内容

さて、本日の内容に入って行きましょう。

4Pというのは、マーケティングを学んだことがあれば必ず耳にします。

しかしあまりに安易な言葉を使っているので深く突っ込ますに、

バズマーケティングやセグメンテーションとかカッコいい言葉に走りがちです。

しかし一つずつ丁寧に見て行くと、

成功した企業や製品はここに基づいていることが分かります。

 

4Pとは、①Product②Place③Price④Promotionです。

本日は②のPlace(流通戦略)だけに触れますので他のPも学びたい場合は、

勉強会にぜひ足をお運びください。

 

あなたは、本をTSUTAYAで買う?Amazonで買う?

まず4Pに当てはめて考えてみましょう。

①Productは本、③Priceは一定です。

つまり②のPlaceと④のPromotionの違いで売上が変わるということです。

さぁそんな製品の本をあなたはどちらで購入しますか。

参加者はほとんどがTSUTAYAで手に取ることに注目していました。

まさにリアルで買うという購買体験を欲しているからです。

 

反対にAmazonで買う場合もある意見が出ました。

それは中身も知っており吟味する必要がない本については

利便性の良いAmazonを利用するようです。

 

そして現在は、TSUTAYAがネットとコラボしたり、

Amazonがリアル店舗を持ったりとリアルとネットの世界が交錯してきています。

他にもPlace:流通という観点で成功した事例を見て行きましょう。

タリーズコーヒー、Apple、マック、スタバ。

これらの企業は日本進出の際、同じ場所に第1号店を出店しました。

さぁそれはどこでしょうか。

答えは銀座です。

大手スーパーの一角でも百貨店でも、ヤマダ電機でもなく銀座なんです。

 

さて、もうひとつ例をあげましょう。

現在中年のおじさま方がランチ後に手にしている「ヘルシア」は

なぜ爆発的に売れたのでしょうか。

 

流通の観点から検証していきましょう。

まず、「ヘルシア」は飲料メーカーの製品ではなく、花王からの製品です。

だからこそ、飲料業界の常識である、スーパーやドラッグストアには卸さず、

ターゲットである中年のおじさま方だけに絞り、

コンビニだけで売り出すという行動をおこしました。

 

 

自分が飲料業界に居たら、

購買機会を増やすために流通を広げたいと考えてしまいそうです。

しかし、ターゲットをきちんとペルソナ化(知りたい人は勉強会へ)し

そのライフスタイルを明確化し、一点突破をすることが出来たのです。

 

そのおかげで値崩れせず、コンビニだけで買える製品と言うことで

店頭の目立つ所に並べました。

数年前にヘルシアだけで何段も棚を占領していたのを思い出せる人も多いのではないでしょうか。

流通一つで変わってしまうのです。

もちろん多数の要素が絡み合って今の結果が出ています。

しかし、マーケティングを学び、その視点で物事を捉えると

また違った側面が見えてきませんか。

最後には課題をチームに分かれてディスカッションします。

そしてプレゼン。会社以外でこんな経験はなかなかできません。

 

さて今回の課題は

「熊本市長より桜町再開発事業で観光客を倍にと命じられたらどうする?」

どんな答えが出てきたか知りたい人や、

一緒にディスカッションしたい人はぜひマーケティングLabへ☆