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DX化推進に使える! 中小企業省力化補助金

省力化補助金とは

中小企業省力化補助金は、中小企業がIoT・ロボットなどのデジタル技術を活用した省力化投資を行う際の費用を補助する制度です。生産性向上と賃上げへの貢献を目的とし、最大1億円(従業員数により異なる)が補助されます。補助率は、中小企業が1/2、小規模事業者が2/3(一部1/3)です。オーダーメイド性の高い設備導入にも対応し、労働生産性の年平均成長率+4.0%以上増加などの要件があります。人手不足解消や業務効率化、DX推進を目指す企業にとって、大規模な設備投資を支援する重要な補助金です。

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補助対象となるソフトウェアの基本原則

本補助金では、ソフトウェアも対象になっていいます。補助対象の基本的な考え方としては、導入によって企業の生産性向上、省力化、業務効率化に直接的に貢献するソフトウェアが対象となります。紙で管理していたデータをデジタルで管理するといった単なるデジタル化は対象にならないため注意が必要です。「これまで手作業で行っていた業務を自動化する」「データ分析によって意思決定を高速化する」「従業員の負担を軽減する」といった、効果が期待できるものが評価されやすくなっています。

 

対象ソフトウェアの例

こちらの補助金は、省力化につながるものであれば対象となり得ます。また、企業の課題や規模に合わせたオーダーメイド性のあるソフトについても利用可能です。具体的に利用できるものの一部を下記にまとめます。

1. 業務自動化・効率化系ソフトウェア

ルーティン業務を自動化し、人手がかかっていた作業を削減するソフトウェアです。有名なものではRPAソフトウェアなどが該当します。

RPAソフトウェア(Robotic Process Automation)
パソコンで行う定型的な事務作業を、ソフトウェアのロボットが人の代わりに自動で処理してくれるツールです。業務を効率化することで、より生産性の高い業務に専念できるようになります。下記のような活用ができます。

■経理での活用
金融機関からの入金データと社内の帳簿データを自動照合し、請求書の発行や未入金リストの作成などを自動化することが可能です。
カスタマーサービスでの活用
顧客の問い合わせに対し複数のデータを自動で参照し、顧客対応業務の効率化につなげます。

2. データ分析・意思決定支援系ソフトウェア

蓄積されたデータを分析し、経営判断や業務改善に役立てるソフトウェアも補助対象となり得ます。POSデータを効率的に抽出分析し、受発注や在庫の管理などを手助けするソフトなどが挙げられます。

3. 生産管理システム / 在庫管理システム

生産計画、工程管理、在庫管理などを一元的に行い、AIによる需要予測や最適な生産計画の設計を支援するソフトなども対象となり得ます。こうしたソフトを活用することで、過剰在庫や品切れを防ぎ、生産効率を最大化します。

 

最後に

人手不足が叫ばれる昨今、デジタルの力による解決を模索する企業も多いのではないでしょうか。中小企業省力化投資補助金は、そうした企業のDX化による業務効率化、省人化、省力化の投資をサポートする補助金です。ぜひご活用いただき、今後も長く続いていく事業環境に適応するためにお役立てください。弊社では他にも、様々な補助金・助成金の情報提供を行っております。補助金・助成金をご活用されたい方はぜひご相談ください。