コラム

Column

12月勉強会レビュー:勉強会員 枝國

開催概要

レビュー執筆 : 勉強会員 枝國 智一(熊本県

タ  イ  ト  ル    : マス・マーケティングは死にました。

プレゼンター : 交流会担当所員 井関 麻子(イセキ文書製作所)

        講演会担当所員 柏田 裕介(㈱アドシン

 

 

講師紹介

この研究会には、はじめて参加させていただいた昨年3月の棟方信彦先生の講演以来、

2回目の参加でしたので、今回のレビューの依頼は、びっくりぽん。

ですが、せっかくいただいた機会ですので、頑張って書かせていただきます。ただし、勝手気まま、思いのまま、乱文御容赦m(__)m

 

 

当日の内容

さて、今回のお題は「マス・マーケティングは死にました。」

マス・マーケティング・・・釈迦に説法ですが、一応おさらいしておきましょう。

マス・マーケティングとは、

一般に「対象を特定せず世間一般に対して画一的な方法で展開するマーケティングのこと」とされています。

大量生産・大量消費社会においてもてはやされたマーケティング手法といわれています。

マスメディアを使い、大量プロモーションで需要を作り出し、購買意欲をかきたてる・・・簡単に言うと、そのようなイメージでしょうか。

 

さて・・・いよいよプレゼンの始まり!

今回のお題は「マス・マーケティングは死にました。」

まず、プレゼンターから「このジュースのキャッチコピーを書いてください」と。

グラスに注がれ氷を浮かべたオレンジジュースの写真が一枚。

それ以外には・・・何もない。プレゼンターからの補足も・・・ない。

そうなると、受講者は勝手に走り出すしかない。

はは~ん、発想のユニークさテストか・・・と思いきや、プレゼンターの意図した着地点は、競合優位性とターゲットの重要性を強く意識させることにあったとは。

 

もう一度・・・今回のお題は「マス・マーケティングは死にました。」

そうか、ターゲットの話か・・・と思いきや、「ペルソナ」と。ペルソナ・・・マツダの車?

いやいやユングだって。たしか高校のとき教科書に出てきたな・・・そうそう倫理社会・・・パーソナルの語源。

でも、ここでいう「ペルソナ」はちょっと違うぞ、・・・もっとも象徴的で重要なユーザーモデル。

ここからが今回の本題か。ターゲットとペルソナは違う?

またまた釈迦に説法ですが、

 

ターゲットとは

「その商品、サービスを利用してくれる人のこと」で、

自社の商品やサービスが提供するベネフィットを把握し、そのベネフィットにもっとも親和性の高い層を設定し、その層に狙いを定める・・・

これがターゲット。

 

他方、ペルソナは、

「提供するサービス、商品にとってもっとも重要で象徴的な架空の人物」。

マイナビ転職のペルソナ(石原さとみが演じている転職希望の独身女性)、

Soup Stock Tokyoのペルソナ(秋のつゆさん:球磨焼酎ではありません)、

MEN’S TBCのペルソナ(ローラ演じる男子大学生)、

雑誌VERYのペルソナ(「私のキレイが家族の幸せ」とのたまう専業主婦)・・・続くペルソナ設定の成功事例の紹介。

 

ここまできて、なんとなくターゲットとペルソナの位置関係が見えてきた。

“ターゲットとはマーケットで、ペルソナはそのマーケットにいる架空だけど具体的実在的な個人”。

すなわち、ペルソナ設定の成否は、まず、ペルソナがそのマーケットに存在するか。

裏を返せば、マーケットに存在しないようなペルソナの設定は即失敗につながるということ。

ペルソナ設定がうまくいけば、多くのターゲットを取り込むことができるのだ。マーケットのど真ん中にいるペルソナを設定せよ!

 

ここからは、ペルソナ設定の手順です。

 

①ペルソナに関する情報を収集する。

②収集した情報を仕分ける。

③ストーリー仕立てのシートを作成する。

 

次は、これを演習してみることに・・・。

 

演習のテーマは、“カシワダユウスケ会員を恋愛市場に売り込むためのペルソナ設定をせよ!”

 

「衰退期の4K毒身男を売り込むためには、どのようなペルソナを設定し、

どういうアプローチをすればペルソナのインサイド(ではなくインサイト≒消費者心理)をえぐることができるか。

 

本日の講義内容、勉強会を通して学んだことを生かしてみましょう!」が今年最後を飾るWORKだと。

結構えぐいな!この研究会!!と思いましたが、カシワダ氏本人も楽しんでいる様子。チームに分かれてシートづくりを行いました。

 

 

まとめ

まとめに代えて******

 

しつこいけど、もう一度・・・

今回のお題は「マス・マーケティングは死にました」

 

我が国において、大量生産・大量消費は過去のことであり、消費文化が成熟の域に達し、

マス・マーケティング的な思考や手法では対応できない社会になってきた、

いやすでになっているわけで、

今ではペルソナに象徴されるような極めてリアルな行動、価値観、ニーズを反映させること、

そしてそれを訴求できるツールが必要となってきた・・・ということでしょうか。

 

そういう意味では、ペルソナだけではなく、

様々なマーケティング、ブランディングの新しい手法を学び、新たな手法を考えてみる価値は大きいといえます。

 

さて、世の中の様々な事象や世の人の様々なふるまいを説明する概念で、

マーケティングやブランディングに並ぶものとして、

 

私がたまに考えているものに、

 

「デザイン」

 

という概念があります(深く考えているわけではないので質問しないで・・・)。

 

先日、本屋で「デザイン思考の教科書」(日経BP社、2015年)という本にいき当たり、思わず買ってしましました。

その本に、実は「ペルソナ」がデザイン思考のツールとして紹介されています。

 

同じ章には、「コラージュ」「ストリートボード」「シナリオ」「問題定義」「要件リスト」...etc. 

皆さんもご存じの「ブレーンストーム」「5W1H」「SWTO分析」「マインドマップ」なども別の章ですが、

 

デザイン思考のツールとして紹介されています。

これらは、経営学でも必ずと言っていいほど紹介され、

また、地域づくりや公園づくりなどのワークショップでも意見を見える化し集約するため手法として活用されています。

 

 

少し長くなりましたが・・・これからのマーケティングを考えていくうえでは、こうした

「隣の領域や別の領域にも目を向け、新たな発見や広がりをヒントにしながら考えてみる」のも面白いな

 

という感想をもって、まとめに代えさせていただきます。

最後になりましたが、プレゼンターの井関麻子さん、人身御供となられたカシワダさん、ありがとうございました。