Mission/Vision/Valueとは?
前々回のブログではKMLのMissionについて、前回はVisionについて書きました。今回はValueについて書きたいと思います。
まずはおさらいですが、KMLはマーケティング会社なので基本的にはドラッカーが「Managing in the Next Society」で提唱したMVV定義を以下のように解釈して採用しています。
【Mission】
KMLが社会に対して果たすべき使命や役割
【Vision】
KMLがMissionを実現するために作りたい会社像
【Value】
KMLの社員が共通で持って欲しい価値観・行動指針
というわけで、今回は「KMLの価値観・行動指針」について述べたいと思います。どんなに優れたビジネスモデルであろうと、動いて成果をもたらすのは結局は”人”です。ここ1年で、どのように価値観を共有し、行動していくのか、非常に向き合う1年間だったので、並々ならぬ想いがあります。
KMLのValue(価値観)とは?
KMLがMissionやVisionの実現に向けて、どのような価値観・行動指針で進んでいきたいのか。これは、私自身が大切にしている考えた方でもあります。
蹞(ひとあし)
これがKMLのValueです。私は小学校~大学、そして社会人になってからも野球をやってきましたが、高校時代の部長の先生から卒業アルバムに書いていただいた言葉です。実は、第1回目の代表ブログにも書いていますし、ブログのタイトルに必ず「蹞」と入れているのも、まさにこの想いがあるからなのです。
『蹞』とは?
実は、前述の代表ブログには訓読みの「ひとあし」と音読みの「キ」のどちらにも意味付けをしています。しかし、今後は「ひとあし」に意味を集約していこうと思っています。(これは、今年の経営ガイドライン発表会で伝えようと思っていることなので、フライング気味に先にここに書いちゃってます) 想いは変わりません。
①一歩の前進を大切に
マーケティングは、会社を良くする魔法ではありません。何かをやったからといって、劇的に何かが良くなることはほとんどありません。しかし、小さな施策や工夫、改善の積み重ねが、会社を良くします。顧客に対する提案も、自分自身の成長も、『一歩ずつの積み重ねを大切にする』ということをKMLは大切にしたいと考えています。私自身、先述したように野球をやっていましたが、決して才能には恵まれてはいませんでした。しかし「どうやったらこのチームでレギュラーになれるのか」「どうすれば上手くなれるのか」を常に考え、自分の成績を数値化し、自分のフォームを撮影して研究し、改善していました。このころから、私はこうやって『少しずつでも良くしていく』ことが好きだったんでしょう。そういう意味では、マーケティングは天職なのかもしれません。
②一歩目に戻って考える
今までは、これを音読みの「キ」としていました。”基本のキ”ですね。または原点回帰の”キ”とも言っていました。マーケティングを実践していく中で、迷路に迷い込み、迷子になることがあります。そういう時こそ「ドラッカー5つの質問」や「マーケティングミックス(4P)」や「SWOT分析などの基本的なフレームワーク」に立ち返ることで、かなりの確率で解決の糸口やヒントが見つかります。イノベーションを起こすにも、自社の経営資源を見つめなおすことが不可欠です。また、KMLでは入社してすぐに『個人のビジョン』を策定してもらいます。人生の中に仕事がある、という位置づけで、どのような人生を過ごしたいのか。その為にはどのように仕事に取り組むのか、を考えてもらうんですね。辛い時や苦しい時に、会社の為にも、自分の送りたい人生を実現する為にも、原点回帰できる将来像を大事にしています。
③一歩目を踏み出す勇気
KMLは、まだ創業5年目の会社です(2024年時点)。事業だけではなく社内的な取り組みも含めて、これから新しいことにどんどんチャレンジしていくことでしょう。上述した、一歩ずつでも成長する為にも、人生における自己実現の為にも、新しいチャレンジは必要です。VUCAと呼ばれる変化のスピードが速い時代に、変化しないことは後退することと同じ意味になります。会社として、変化を恐れずにチャレンジしていく気持ちを大事にしたいと考えています。
KMLのValue(行動指針)とは?
さて、では「蹞(ひとあし)」という価値観を具体的に、どのように行動指針にしているのか。以下、詳細は割愛しますが、まとめてみました。
仕事に対する基本的な方針
(1)会社とは、事業や仕事を通じて自己実現をする場である
(2)成果にコミットすることが重要である
(3)リスペクトと感謝の気持ちを大切にする
(4)自己成長する意識を強く持つ
(5)仕事は、自分で作りにいく
業務に対する指針
(1)納期や締切はクライアント業務/社内業務を問わず厳守
(2)みんなで仕事をしている意識を常に持つ
(3)社内で定められたルールを遵守する
クライアント企業・パートナー企業に対する指針
(1)仕事は「頂くもの」ではなく「提案することで作るもの」
(2)全員がKMLの代表(顔)である
(3)クライアント企業・パートナー企業とは共に成長する
まあ、どれも当たり前のようなことが書いてありますが、これを読んでいる経営者のみなさんだったら分かると思います。当たり前のことを当たり前にやるって、なかなか難しいですよね。会社としての「当たり前のレベル」がその会社の地力のようにも思えます。まずは、この11項目がきちんと出来るような組織にしていくことで、クライアント・パートナーどちらからも信頼されるような会社にしていこうと思います。
MVVの三部作はおしまいです
というわけで、3回に分けてKMLのMVVについて書かせてもらいました。このコラムを見て、地方都市を豊かにしていこう!と思った方、KMLがKnowledge Partnerとして必要かも?と思った方、こういう考えを持っている会社と取引したい!と思った方、ぜひお仕事のご依頼をお待ちしております。共に会社を成長させていけるパートナーとして、選んでいただけますと幸いです。
次回からは、自分のアップデートがてら、ちょっとマーケティングの勉強になるようなコラムを書いていければと思います。