コラム

Column

時流を読む~次のブームは

ご挨拶

この記事を書いているさなか、甲子園の決勝戦が行われていました。記事を書きながらチラチラ横目で甲子園を見ていたら、つい熱中してしまいました。弊社社員のお子さんから仕事しろとお叱りを受けました(笑)しみじみ甲子園はいいものだと思いましたね…来年は有給をとって甲子園の決勝を生で見にいけたらと思います。今月も日経MJで気になった記事を取り上げていくのでよろしくお願いします。

 

 

植物肉は大豆じゃない

大豆由来の「植物肉」を開発・製造するDAIZ(熊本市)が日清食品や味の素など大手企業から続々出資を受け事業を拡大しているそうです。強みは発芽大豆を使う独自性で、普通の肉と混ぜた料理を推奨しています。肉の代替えではなく既存の畜肉などと共存する。「ハーフ&ハーフ」で日本の食卓への浸透を目指しているとのことです。

①植物肉は大豆じゃない

きっかけは2019年秋の米国での視察とのことです。二酸化炭素(CO2)排出、SDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりから、欧州、米国に続いて、日本にも植物肉ブームはやって来ると思ったとのことです。現地ではビーガン(完全菜食主義者)と、SDGsの動きが連動する雰囲気を感じ、プラント(植物)をベースにして、肉や魚、牛乳、チーズを変えていくと感じました。ビヨンド・ミートのようなベンチャーが台頭して、スーパーの冷凍食品売り場では植物肉の商品が占拠されおり、片端から商品の成分表を調べたら、原材料が油を搾った後の脱脂大豆だったとのこと。独自開発した栄養価の高い発芽大豆なら、チャンスはあるかもしれないと考え直しました。

②日本は大豆の食文化が定着している

植物肉の位置づけは米国ではあくまで肉の代替ですが、日本やアジアは既存の食文化の中に取り入れていくという発想をしました。牛肉や豚肉が高騰した時、たんぱく質が足りない時に植物肉が下支えするイメージが膨らみ。肉だけでなく、植物繊維などが豊富な大豆と混ぜた方が体にもいいという発想にいたりました。畜産業を守る立場の全国農業協同組合連合会(JA全農)と業務提携できたのも、打ち合わせで『ハーフ&ハーフでいきましょう』となったからと語っていました。人口14億人を抱える中国の肉不足への懸念は強く、食肉だけでは足りないと。日本を含めてアジアではハーフ&ハーフというマーケティング戦略でいけると強く感じたと語っていました。

 

③日本の食卓は浸透させるには時間がかかる

大企業のカゴメなども長い時間をかけてトマトを日本の食卓に定着させました。それを考えると植物肉も腰を据えていかないといけないとのこと。気がつけば肉に置き換わっていた、となるには5年くらいはかかるかもしれません。SDGsなどの浸透と同じ歩みで、5~10年で市民権を得ると思います。急成長している海外には積極的にアプローチをしていく必要があるとのこと。

④大企業の力を集結

日本ブランドはアドバンテージにがあり、体に良いイメージが強いです。今後、大規模生産していくうえでのポイントはいかに味が落ちないようにするかだそうです。それには株主の味の素さんの味の設計力・植物油で高い技術を持つ三菱ケミカル・香り付けの長谷川香料など、株主の力は必須になります。出資企業にとってDAIZUは『ハブ』のような存在とのこと。大手同士での新規事業はしづらいでしょうが合弁会社なら簡単です。世界中で普及する植物肉の原材料、植物肉そのものを日本の技術でつくろうじゃないかと。結集すれば、周回遅れの米欧、未開拓のアジアでもやっていけると語っていました。

 

                                                                         
2022年8月7日発行 日経MJより

④感想

現在、モスバーガーなど大豆をお肉の代わりにした商品などを出していますが、今後植物肉の普及率は高まってくると言われています。植物肉を普及させるためにいくつもの大手から出資をもらうには並大抵のことではないと思います。熊本市の企業がMJの紙面を飾っていたため取り上げさせてもらいました。

 

瞑想ポットで「ととのう」サウナブームの次はこれ

いまだにサウナブームさえのれていませんが、次は瞑想ポットがブームがくると記事で特集されていたので取り上げていきます。

①打ち合わせや社員のリフレッシュに活用

東京・お台場にある乃村工芸社のオフィス。打ち合わせや社員のリフレッシュに使われる「リセットスペース」に7月、大きな楕円のポッドが現れました。米オープンシードが開発した「メディテーションポッド」を導入したとのこと。使い方は簡単です。ほんのりと光るポッド内に入り、ヘッドホンをして、約130種あるというプログラムから好きなものを選ぶ。「難しい人物に対応する必要があるとき」「仕事が山積みでどうしたらいいかパニック状態なとき」「やる気が出ないとき」などタブレット端末には具体的かつ実践的なシチュエーションが並び状況に合わせて選択できます。

②瞑想ポットが出社の動機となる

ポッドを体験した瞑想初心者は「すぐにリラックスできた」と振り返っていました。光の演出や音声ガイダンス、空気の循環などでサポートすることで、リラックス効果が得られるとのことです。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増える中、瞑想ポッドがわざわざ会社に足を運ぶ理由になればとの狙いもあります。「気持ちを切り替える空間があるのはいい。働きに来るだけのオフィスではなく、社員の健康やエンゲージメントを高める『働かないオフィス』があってもいいのでは」。ポッドの価格は設置費を含めて500万円ほどと、個人ではなかなか手が届きいですが。社内に置いておくことでオフィスに顔を出す理由が増えるとのことです。

③大企業も参戦

資生堂も2020年に東京・銀座に開業した主力ブランド「SHISEIDO」の旗艦店ではカプセルに入って瞑想を体験する「インナービューティーチャージ」を提供を始めました。。自信を湧き上がらせる・気持ちを落ち着かせるなど、全4種から受けたいコースを選び、カプセルに移動します幻想的な音楽とSHISEIDOの美容液の香り、座面から伝わるぬくもりがリラックス感を誘います。SHISEIDOの平山友哉さんは「外面だけでなく内面の美しさを引き出す体験を提供しようと、瞑想施設を設けた」と話しています。「利用者は30歳代の女性が中心。これまでブランドと接点のなかった人の利用も多く、想定以上の人が来てくれている」とのことです。個人から企業まで、じわりと取り入れられつつある瞑想体験。苦手な人に会う前やここ一番の大舞台に臨むとき、専用空間の力を借りる日常がくるかもしれないとのことです。


2022年8月15日発行 日経MJより

④感想

社員の出社の動機に活用など、コロナが流行りテレワークが日常になったことで新たな需要が発生した事例でおもしろいと思います。また新規顧客の接点を得られなど新しいマーケット分野になりそうだと感じました。今後導入する会社や瞑想事業に参入する会社が増えそうです。

 

 

最後に

とりあえず気分転換したい時はセルフ瞑想してみます!!