コラム

Column

蹞事 ~日経MJで気になったこと③~

気になった記事を取り上げていきます

日経MJを購読しているのですが、私の机には読めてないMJが積読になって早3ヶ月が経過しています。このままではいけない!と思い、とりあえずアウトプットすることにしました。まだまだストックになっているインプットがあるので、枯渇するまではアウトプットを続けてやろうと思います。そうすると、勝手にインプットが欲しくなって読むようになるかな、、、と思いつつ。そんなこんなで、今回も「蹞事(きじ)」やっていきたいと思います。

第1回の蹞事はこちら

第2回の蹞事はこちら

 

①オンライン法要

新型コロナウイルスの影響で、帰省の見送り、お盆の法要を取り止め、お葬式には香典のみ出す、など冠婚葬祭の「葬」にも大きな影響が出たそうです。東京の築地本願寺では、法要をDX化し「オンライン法要」に取り組んだそうです。

(1)申し込みをした方へのPCレンタル

申し込みをするのは息子世代でも、親世代には高齢者が多いこともありPCを持っていない方も多いんだとか。そこで、PCのレンタルをすることでオンライン法要の推進を図りました。宗教行為ということもあり、レンタル料はもらっていないそうです。また、操作が分からない場合のサポートも行う徹底ぶり。当初は3台で始めたそうですが、すぐに足りなくなったので台数を増やして対応しました。

(2)YouTubeを活用したオンライン法話

法要といえば、説法を聞くことをイメージするかと思いますが、恒常的に法話の配信もYouTubeで配信しているそうです。チャンネル登録者は15,300人(2022年6月現在)で、ライブ配信なども行っています。毎日、200人を超える人が聞いており、平均視聴時間は13分くらいだそうです。これも、30~40分くらいの法話は長くダメだったそうです。このあたりをPDCAサイクルで回しているあたりが良い点だと思います。

(3)働き方改革

まず「そうだよね、住職にも労働基準法ってあるよね」と思いました。コロナによって会議がほとんどZoomになったことにより、オンライン参加とリアル参加が半々くらいになったそうです。不自由を感じなくなった反面、それが常態的になったことを受け、就業規則を変更し、1時間単位での休暇を取れるようにしたそうです。

(4)まとめ

寺院のみならず、宗教が考え直さないといけない価値について深く考えているからこその施策だなと感じました。記事中にあったのは「大事なのは不安な気持ちに寄り添うこと」という言葉が印象的で、昔ながらの風習だと対面で仏様に手を合わせて、、、となりそうなところをドラスティックに変えたところです。マーケティングの原点でもある”顧客の目線で考える”ことができているからこそ成しえたことだと思いました。

2021年4月11日発行 日経MJより

 

 

②ネットで売れる文章は「第一印象」

コロナ禍で飲食店を中心にテイクアウトやECサイトを制作して、来店型に頼らない販売を始めましたね。プロダクトライフサイクルでいう”導入期”には、認知拡大の施策が必要で、特にSNSを中心としたマーケティング手法はあちこちで書籍が販売され、それっぽいコンサルが活躍?しています。今回の記事は「稼ぐ人の『超速』文章術」の著者、中野巧 氏にセールスライティングのコツを聞いて書かれたものです。

(1)誰に向けた情報かを定めて内容を決める

これは、マーケティングを勉強していれば言わずもがな、なんですが、情報の受取手の設定として、「専門的」か「入門的」かで内容を決めると良いそうです。写真が斜めになっていますが、ご愛敬。

 

(2)ランディングページを訪れる前から勝負は始まっている

まずは見出しと写真を斜め読みし、商品の価格を確認してから本文を読み始めるため、それまでにどれだけ情報を与え、期待値を上げておくかが重要だそうです。ランディングページに誘導する前のSNS等での情報発信、誘導文などで売れるエリアにいる顧客と売れないエリアにいる顧客が大別されており、加えてその顧客が事前に他のサイトやSNS等でどれだけ情報収集しているかにも左右されます。(1)でも触れたように、誰に向けて作るのかをしっかりと考えておくことが重要です。またもや写真が斜めになっているのはご愛敬。

 

(3)ランディングページを構成する要素

これは、説明をするより写真を見てもらった方が早いかもしれませんね。写真が斜めに、、、(以下、略)  基本的な構成は、消費者行動モデル(AIDMAやAISASなど)に基づいて組んでいけば良さそうです。

 

(4)まとめ

メルマガやSNSなど、ランディングページを訪れる前に勝負は始まっており、何かしらの期待感を持って、ページを訪問します。期待値が高くなればなるほど、ランディングページに書かれている内容の効果が出る反面、期待値を下回るページだとコンバージョンしなくなります。タイトルにあるように、「第一印象」がとても重要ということですね。

 

 

③ブランドはまず「価値提供」

”ポストコロナの顧客戦略”という連載の第5回から引用しています。ニューノーマル時代において、商品やサービスの品質だけではなく、それを提供する企業の信頼・信用・安心が重要になっているが、日本企業はいまだに商品やサービスの認知向上や販促を中心としたブランド戦略が構築されがちだ、という課題を投げかけています。

(1)企業・事業レベルでのブランド戦略

ジョンソン・エンド・ジョンソンやコカ・コーラは、”商品・サービスの差別性”ではなく”提供価値やブランドプロミス”が中心となったブランド戦略になっているそうです。ブランド戦略の成果が消費者の中に一貫して蓄積されやすく、結果として中長期的に強いブランドが構築できます。一方で、日本企業は場当たり的、刹那的な商品・サービスの認知向上や販売促進に留まることが多く、「中長期的な企業・事業レベルでのブランド戦略への移行」が急務であると投げかけています。

(2)ブランド戦略の立て直しの第一歩は「提供価値」の設定

これまでの日本企業の大多数は業種に関係なく「Better , Faster」で勝負し、同質化の中での微細な差別化競争をしてきたそうで、自社の提供価値を問われても無頓着だったことが、そもそもの問題点であると筆者は提唱します。ぶれない提供価値を明示し、それを軸にブランドを絶え間なくアップデートしていくことが必要だ、ということでした。

(3)「提供価値」の起点となるのは”創業時の精神”

多くの日本企業では、創業時の精神が強烈な”想い”や”こだわり”として社内で大きな存在となっていることが多く、長年にわたって成長を続け世界が価値を認める日本企業が持っている「チャレンジ精神」や「理念を確実に行動に反映するDNA」が普遍的(国民性もあるかも)です。日本の消費者もそうした価値観の中で生活しているため、「なるほど」と頷ける企業理念や企業のビジョンには共感を覚えやすいそう。企業の原点にあった「想い」に立ち返りながら、消費者に対して「私がブランドを選ぶ理由」を分かりやすく発信することが求められており、次世代に引き継がれていくべきものだ、と締めています。

(4)まとめ

当社もブランディングのお手伝いをさせて頂くことがありますが、最初にやるのは”ブランドの定義”です。ロゴを作ること、プロモーション(ブランドの拡散)をしていくことはあくまで手段であって、「何をもってブランドとするのか」という定義が曖昧だと、ブランディング(Brand+ing)にはならないんですね。現在進行形がついている以上、アップデートを続けていくべきだというところにはすごく共感の持てる記事でした。(またもや写真は斜め)

 

 

④共感を呼ぶ「パーパス」の作り方

ミッション、ビジョン、バリュー、パーパス、経営理念、経営方針、行動指針、クレド、ブランドプロミス、、、いやいや、多すぎませんか。こんなのすべて設定していたら社員は何が何だか分からなくなりますよね。様々な考え方があっていいと思うので、自社なりにどんな言葉で伝えていくかが重要なのかなと思います。今回は、パーパスについてブランドのアプローチから解説してある記事を紹介します。

(1)身近な社会問題への関心は高い

博報堂が2020年9月に実施した調査(20~60代、男女2,000人)によると、どのようなことに共感するか、という問いに対しては以下のような回答になったそうです。若い世代ほどSNSなどを通じて自分や知人の身近な他人の発信に影響を受ける経験をしてきている為、社会を変えられるかも、という実感があるため身近な社会問題に対する関心が高くなっています。マスマーケティングに慣れた上の世代は「大きい組織が世の中を動かすのが常識だったため、社会を変えるには大きな力が必要だ」と捉える傾向にあるそうです。

 

(2)企業の視点をI(私)からWe(私たち)へ転換

同調査によると、商品やサービスを購入・利用する際にビジョンや理念を考慮しているか、という問いに対し、「気にする」と答えている人は全体の30%程度に留まり、消費行動までつながっているとは言えないようです。一方で、「共感するブランドは?」という問いに対して名前を挙げたブランドは、自分たちの思想に基づく情報発信をしていたり、開発段階から消費者を巻き込んでいるなどの特徴が見られています。消費者にとって、”自分の課題を解決してくれる事業活動に取り組んでいるブランド”は自分の利益につながるので応援されやすい、と分析されています。

 

(3)インナーブランド構築にもパーパスが役立つ

共感されるパーパスは、人員採用にもプラスに働きます。同調査で、働いている会社・組織が掲げるビジョンや理念に対する調査をしたときに、”知っている”と答えた人は80%近くに上ったが、”共感している”と答えたのはわずか約25%に留まった。一方で、理念に共感している社員とそうでない社員では勤続意欲に大きな差が現れています。これは、逆説的に考えるとブランド認知を高めることで意欲の高い人を集めやすくなる可能性がある、ということです。特に、Z世代と言われる1990年代後半以降に生まれた人たちにはブランドが人格のように見えている可能性がある、という研究もあり、社会人となって今後の消費の中心を担うであろう彼らの心を掴むためには共感されるパーパスが必要でしょう。

 

(4)まとめ

記事の最後を締めくくっていた「Z世代には完璧よりも、不完全なところも残る”ありのままの姿”に共感する傾向がある」という言葉が印象的でした。ブランドも成長する姿に共感するという側面があるのかもしれませんね。会社(代表)って、ついつい社員からは完璧を求められがちで、加点法ではなく減点法で評価されている気がします。給与も福利厚生もいいのに、残業が多いと文句、とか。ついつい、Z世代への期待感を持たずにはいられませんね。(今回は、写真がマシな方でした)

 

 

⑤男性のネイル

最後は、男性のネイルについて取り上げたいと思います。小学校~大学まで野球をやっていて、社会人になってからも10年くらい草野球を続けていたので、男性のネイルと聞くと、「え?キャッチャー?」と思いがちなのですが(これは分かる人にだけ分かればいいネタです)、今回は違います。男性もメイクしたり、ネイルしたり、脱毛したり。もう「男性だから」「女性だから」という価値観は古いですね。ジェンダーレスに生きましょう。

(1)清潔感から”こだわり”表現へ

元々は、爪の手入れをすることで清潔感を出したい、というニーズがあったそうですが、今は「カラフルな爪を見てテンションが上がるのは男性も女性も同じ」と、ネイルが女性のものであるという感覚は薄れてきています。利用者のほとんどはZ世代(インターネットネイティブ)で、清潔感よりも自分のこだわりを表現したいなどの”自己実現欲求”を満たすためにネイルをしている人が多いそうです。

(2)ジェンダーレスな価値観

日経MJが2021年に行ったZ世代への価値観調査によると、性別によって分けられた売り場や商品に関して、「必要ない」「どちらかといえば必要ない」と答えた人は約2割に上ったそうです。男性の美容意識が高まり、スキンケア市場が拡大する一方で、売り場や商品には女性を意識したものがほとんどとなっており、今後はメーカーの商品開発に対する姿勢が問われますね。男性化粧品、女性化粧品、と性別でカテゴライズすることがナンセンスになるかもしれません。

(3)人の認識が変わるタイミングを逃さない

例えば、商談で女性営業が来社され、スッピンだったらかなりビックリすると思います。今の世の中では、「女性=化粧するもの」という認識があるからです。もし、このまま男性のメイクやネイルなどが進んでいけば、男性営業でもスッピンで来たらビックリする世の中になるかもしれません。ギャル男風メイクや、ナチュラル男メイク、鬼盛りホスト風メイクなど出てくるかもしれません。

(4)まとめ

男性がメイクする、今では珍しいかもしれませんが、5年、10年後には当たり前になっているかもしれませんし、「あの時代はみんなスッピンだったけどね 笑」なんてことを言ってるかもしれませんね。私がマーケティングを学んだ先生の言葉で「変化には対応するのがマーケターではない、変化を作るのがマーケターだ」を思い出しました。(これに関しては写真無し!)

 

最後に

写真は真っ直ぐに撮ろうと思います。