コラム

Column

お正月といったら福袋

もう~、い~くつ寝ると~、お正月~♪♪
ということであと数日で2021年も終わり、新年を迎えることになりますが、お正月の楽しみといったらやっぱり『福袋』ですよね!!

みなさんは福袋を買われたことはありますか?
毎年ではないですが、自分もついつい福袋を買ってしまうほうです。

人生で初めて購入した福袋は高校生のときです。
高校の近所にある古本屋でアダルトビデオの袋が1,000円で販売されていたので、友達と一緒に購入して山分けしました。
20代のときはアパレルブランドで福袋や、家電量販店の福袋も買っていました。
当然、福袋なので何が入っているのかわからないというのはありますが、福袋の一番の魅力って体験価値ではないでしょうか。
お正月の浮かれた気持ちで行列に並ぶときの『高揚感』と、福袋を手に取る瞬間の『絶対にハズレを引かないぞ』という強い信念と、無事に購入できた福袋を開封するときの『ワクワク感』を楽しむために福袋を購入していると言っても過言ではありません。
また、一年の自分の運気を確かめるというか、運試し的な意味合いも強いですよね。

 

福袋の歴史

wikipediaによると、福袋の原型は江戸時代の「えびす袋」に遡ることができます。日本橋の有名な呉服屋であった越後屋(現在の三越)は、当時としては画期的な呉服の切り売りをしていました。11月1日から3日までの冬物の売出時期に、1年の裁ち余りの生地を袋にいれて、これを1分(いちぶ)で販売していたそうです。これが江戸市中で大変な評判を得、「恵比寿袋」と呼ばれました。他の呉服屋もこれに続き、たとえば大丸呉服店(百貨店・大丸の前身)がえびす講や正月の初売りなどに、同様のものを売ってたことが記録に残っているようです。

明確に『福袋』という名称が使用されたのは1900年頃になります。1902年11月朝日新聞に掲載された小川屋(恐らく呉服屋)の広告で、「よせ切、見切反物、福袋 取揃居候」とあります。説明もなく、ただ「福袋」と宣伝していることから、当時、すでにこの語は説明を不要とするほど一般的なものになっていたと考えられます。そして、今のような福袋商戦が過熱するのは戦後になってからになります。バブル期には100万円以上する福袋がメディアに取り上げれたりしていました。

 

国外への広がり

Appleの日本における直営店であるApple Store銀座店が、2004年の正月に福袋を販売したところ、好評であったため、本国のアメリカ合衆国でも、旗艦店舗を新規にオープンする際には、福袋を “lucky bag (ラッキーバッグ)” という名前で販売するようになりました。 そのほか、”mystery bag (ミステリーバッグ)” とも呼ばれています。 また、ハワイのホノルルにあるショッピングモールであるアラモアナセンターでは、2005年から正月に福袋を販売しています。
近年、日本の諸都市にある中華街や、台湾および香港の日本資本および地元資本の百貨店(例えば台湾では、新光三越、遠東百貨[zh]等の各店で毎年、数百・数千個を販売)などでも、春節の際に福袋が販売され、日本と同じ名で呼ばれているようです。また、春節の休暇を利用して来日する中華圏(中華人民共和国を含む)の観光客を対象にして、日本の店舗が福袋を販売するようになってきており、中国系の客の志向を反映して中身を確かめられる福袋が用意されています。

wikipedia

 

このように福袋は120年以上も歴史があり、日本国内だけでなく海外でも受け入れられるほどに一般的になってきました。近年はいろんな趣向を凝らした福袋も登場していますので、いくつか紹介します。

 

ヴィレッジヴァンガード

「遊べる本屋」をキーワードに、個性豊かな書籍や雑貨類を扱う「ヴィレッジヴァンガード」。クッションなど実用的なものから、目出し帽など「いったいいつ使うんだ」と思わずツッコんでしまうものまで、想像の斜め上をいく商品が入っていると毎年話題になるヴィレヴァンの福袋。ジャンルや実用性を問わないユニークな中身から、店側も「ゴミだった!」「申し訳なさでいっぱいです」といったPOPを書いて貼ってしまうほどです。
その中でも「ヴィレッジヴァンガードによる期待を裏切らない福袋」「マイナスイオンを感じたいな福袋」「満腹!ギョちそうさま!な福袋」などネーミングだけで気になる福袋が目白押しです。しかも、なんと79種類もの福袋を用意してありました。

ヴィレッジヴァンガードによる期待を裏切らない福袋

マイナスイオンを感じたいな福袋

満腹!ギョちそうさま!な福袋

公式オンラインショップで予約受付中です。
ヴィレッジヴァンガード 公式オンラインショップ

 

高島屋

高島屋新宿店はブランドごとやカテゴリーごとの福袋を多く用意しています。その中でも目を引くのは『サッカー選手と将棋棋士が小学生に個人指導する体験型福袋』。
サッカーは新宿が拠点のクリアソン新宿所属の元Jリーガー、将棋は日本将棋連盟所属のプロが一対一で指導してくれます。サッカーは初心者と中級者向けがあり、フィールドプレイヤー4人とゴールキーパー1人の合計5人まで受け付けています。都内グランドで1時間のレッスンと選手との交流時間があり、サイン入りのタオルマフラーももらえるようです。将棋は阿久津主税・八段と山口恵梨子・女流二段がそれぞれ3人と対局し、個別指導してくれます。体験型福袋は一生の思い出にもなりそうですね。ゴルフレッスン福袋があったら自分はソッコーで買ってしまいそうです。

高島屋 オンラインストア

また高島屋が初売りの目玉企画として用意したのが、創業190周年記念マイグランピング福袋「運べる建築空間 ZERO POD」。
大人5人がくつろげる高床空間で、1人で簡単に設営ができ、ゴルフバッグに収納して持ち運びも簡単。密を避けるレジャーとして人気のグランピングを、どこでも手軽にラグジュアリーに楽しめます。福袋価格も198万円と非常にお得な金額になってますw

ZERO POD I

 

まとめ

福袋の歴史でも書きましたが、”裁ち余りの生地を袋に入れて安く販売した”ことが福袋の成り立ちです。事業者からすると廃棄するしかないものでも、うまく消費者ニーズを掴み、売り方を変えた結果です。現在は福袋のバリエーションも豊富になり、海外でも販売されるほど一般化し、お正月の風物詩といえるまでの広がりを見せています。すでにある商品やサービスでも売り方一つで売れるようになるということを、改めて気づかせてくれる存在、それが『福袋』なのでした。